【2025年6月14日号〜家計簿コーチングより】
自宅が築35年で傷みが目立ちます。夫婦の退職金で建て替えをし、その後は年金と貯金で生活していきたいと思います。

できるだけ慎重に検討して無理のないプランを作成しましょう
退職金は、今後の長い時間を過ごすための大切な資金です。できるだけ慎重に検討をしてください。
■建築費以外にかかるお金を確認
まず、建て替え費用の見積もりをしっかりと出しましょう。
建築費は、資材高騰が続き高い状態となっていますし、建築費の他に、住居の解体費用や諸経費もかかります。
想定以上にかかってしまったということがないよう、建築費の相見積もりを行い、しっかりとプランニングしたいですね。
また、外壁塗装など建て替え後に必要な資金についても建築する際に一緒に確認しておきたいですね。
■長生きすることを前提に将来の収支を予想
Yさん夫妻は退職後、年金と貯金で生活する考えとのことですので、その点も無理がないのか、
できれば将来の収支のシミュレーションを作ることをおすすめします。
年金手取り額から生活費の見込み額を引き、毎年いくら貯蓄を取り崩す必要があるのか、
また、車買い替えなどまとまった資金が必要なイベント費を想定することで、貯蓄が何歳まで持つのかを事前に確認します。
その際には、できるだけ長生きする前提で医療や介護費などが必要になった際の資金も残っているかチェックしておきたいです。
■60歳以上が対象の住宅ローンも
手元に現金を残しておくことを重視するのであれば、【リ・バース60】などを利用することも併せて検討します。
【リ・バース60】とは、住宅金融支援機構と提携する金融機関が提供する、60歳以上の方が対象となる住宅ローンです。
リバースモーゲージ型で、毎月の支払いが利息のみで、元金は死亡後に一括返済する仕組みです。
公式サイトで利用方法や留意点を確認した上で、取扱金融機関に相談してみてください。
くれぐれも事前に検討をしっかりと行い、無理のないプランを作成してくださいね。
参考:リ・バース60
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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