【2026年7月25日号~家計簿コーチングより】

藤沢市・Kさん(32歳)

転職したいと思い、少しずつ準備を始めています。今は両親と暮らしていますが、将来について考えると経済面をはじめとして不安が募る毎日です。

秋山友美
秋山友美

小さく試してみることから新しいキャリアに挑戦しましょう

Kさんは経理の仕事をしながらWebデザイナーの勉強を始めているとのことです。
まずお伝えしたいのは、「やってみたい」と思えることに出合えたこと自体が大切な一歩だということです。
お金の面を見ると、毎月実家に生活費を入れながら500万円の貯蓄を築いています。
将来への備えをしながら、新しい挑戦を考えられる状況にあるといえるでしょう。
親元で暮らしていることを「ぬるま湯」と考える必要はありません。
生活費の負担を抑えながら学びや転職準備に取り組めることは、大きな強みでもあります。
ご家族との時間を大切にしたいという気持ちも自然なことです。

自分に合っている仕事かを見極めて
ただし、転職や独立を考える際に大切なのは、経済面だけではありません。
「その仕事が本当に自分に合っているか」を確認することも重要です。
お勧めしたいのは、いきなり退職するのではなく、小さく実践してみること。
例えば、知人のお店のホームページ制作を手伝うなど実際に依頼を受けてみると、勉強だけでは分からなかった仕事の楽しさや難しさが見えてきます。
経験してみることで、自分の得意なことなのか、続けられそうかが見えてくるものです。

教育訓練給付金制度や失業給付を確認
スキルを身につける際、雇用保険の「教育訓練給付制度」や経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を利用できる場合があります。
対象講座なら受講費用の一部が支給されるため、学び直しの後押しになるでしょう。
転職活動が長引く可能性も考え、雇用保険の基本手当(いわゆる失業給付)の仕組みについても確認しておくと安心です。
お金は不安をなくすためだけに貯めるものではありません。時には自分の可能性を広げるために使うことにも意味があります。
30代前半は、まだまだ新しいキャリアに挑戦できる時期。
「向いているか分からないからやらない」ではなく、「まずは小さく試してみる」。
そんな一歩が将来の選択肢を広げてくれるのではないでしょうか。


秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。「家計コーチ」代表。商品販売を一切しないFPとして、湘南を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチを行う。ライフプラン・資産運用などの講師としても活動中


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