独身で61歳の兄が、突然の病で倒れ意識が戻りません。当面の医療費等は私が何とか出していますが、このままの状態が続くと将来が不安です。兄には蓄えがあると思うのですが、兄の資産を生かすにはどうしたらいいのでしょうか。(茅ヶ崎市 Sさん)

家庭裁判所に成年後見人を選任してもらい、お兄さまの資産を管理していくしかなさそうです

まずは、銀行、証券会社、保険会社等にお兄さまの資産としてどのようなものがあるか、確認したいですよね。ただ、銀行等が本人以外の人に、資産内容や契約内容を教えることはないでしょう。

また、弁護士も単に調査するためだけに関係各所に対し照会することはできず、何らかの案件の依頼を受け、その処理に必要な範囲で調査することができるに過ぎません。

また、お兄さまの所持品からある程度資産の内容が把握できたとしても、本人以外の人が自由に資産を使うことはできないでしょう。
よって、お兄さまの意識が戻る可能性が低いとうことであれば、家庭裁判所に成年後見人を選任してもらい、その後見人がお兄さまに代わって資産を管理していくしかなさそうです。

後見人を選任してもらうためには、家庭裁判所への申し立てが必要です。診断書等を準備する手間がかかったり、選任されるまでに時間がかかったりと、なかなか手続きは大変なのですが、身内の方を後見人の候補者とすることもできますので、検討してみたらいかがでしょうか。
家庭裁判所のHPには、手続きについての案内も掲載されていますので、ご参考になさってみてください。

 

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