海や海の生き物への愛 アート作品を通して問題提起を

大量のプラスチックごみが深刻な環境問題となっている昨今。
今年の夏、片瀬海岸東浜で2週間かけてプラスチックごみをひとりで拾い集めたアーティストのヒロさん(32歳)。

ごみ袋350ℓ分を収集し使用可能なものを選定、洗浄、色分けの工程をこなし、それを素材として活用。568ピース/350ℓという見事な作品を完成させた。
27歳の時オーストラリアへ留学した彼は、海水やビーチのきれいさに感動を覚え、帰国後湘南の海の汚れや臭い、ごみの多さに驚き、自然と疑問を抱くようになったそう。
同時にビーチクリーンに触れる機会が増え、ごみ問題に直面。「自分に何ができるのだろう?」と考え、アートで表現することを選んだ。

「この作品はPOPに見えるドキュメンタリーなんです。藻や貝などが付着し見るに堪えない、触りたくないような大量のごみの中から、そのほんの一部を使った作品です。この作品の裏にある膨大なごみの量を想像してみてください。あなたはかわいいと思いますか? 悲しいと思いますか?」

今後一緒に活動をしてくれる協力者や協賛社、そして展示スペースなども募集中。彼の思いに共感し応援したい人は、インスタグラム「_hirosato_」で検索を。

10月初旬、東京都美術館『純展』で見事入選した作品。568ピース/350ℓ、この作品の背景にあるごみの量を想像してみて


アーティスト _hirosato_ヒロさん
江の島は幼少の頃からの遊び場。大好きな海とサーフィンに魅せられ、現在は片瀬海岸在住。
曼荼羅(まんだら)アートを手掛ける中、「Art Group展」に出品した際に、自分の世界観が人の心に響くことを実感。
今後は新たなテーマとして海の環境問題に着目。「この作品が親子の話題になってくれたら」とヒロさん