海からのパワーを感じながら砂イルカで人々を笑顔に

片瀬西浜付近でイルカのサンドアートを制作している江ノ島イルカ部。代表で師匠の草薙さんが、砂イルカを作り始めたのは5年ほど前から。
当時心が折れそうな出来事があり、喪失感で前に進めなくなってしまったそう。

その時、よみがえったのが20年前家族で訪れた伊豆旅行の記憶。台風で遊泳禁止となり海水浴ができなくて、子供たちと何気なく作った砂イルカ。
その時の楽しい思い出と、海や自然のパワーを借りながら無心に砂浜で砂イルカを制作したのがきっかけ。

毎週末欠かさず浜に通い、失敗しながらも砂イルカを作り続けた日々。出来上がった砂イルカを見つけた観光客や地元の人たちから声を掛けてもらえることがだんだんと増え、自然に砂イルカの周りには人が集い、写真撮影が始まる。それが励みとなり、喜びと生きる意欲に代わったと話します。

「イルカを見に訪れる人の反応や笑顔を見るのが楽しくて。正直救われました。そしてやめられなくなりました」と語る草薙さん。 
幸せの象徴といわれるイルカ。砂でできたイルカだからこそはかなくもあり、倍の感動が見る側に伝わる。
「見てくれる人を笑顔にするために、この活動は死ぬまで続けます」。そう言い切った草薙さんの視線は海に向けられ、キラキラ輝いていた。

天気、日が沈むタイミング、潮回りなどを考慮しながら砂イルカを夕陽とコラボさせる。宮古島への遠征も果たし、今後は活動範囲を拡大予定


江ノ島イルカ部 代表 草薙 徹さん
和市で看板広告業を営みながら、週に一度片瀬西浜をメインに江ノ島イルカ部の師匠として活動中。
草薙さんの砂イルカに共感し、部員も続々と拡大中。「現在レギュラー部員7~8人で活動しています。
気軽に立ち寄り、参加してください」と。毎週土曜日午後から日没まで活動。Instagram⇒sanddolphinで検索