幸せを運ぶといわれる桜貝 自然素材を使ったリユースを
ピンク色の薄い貝殻で色彩、形が桜の花弁に似ている桜貝をご存じですか。浜辺に打ち上げられることが多く、幸せを運ぶとも言われるこの桜貝。
「由比ガ浜は桜貝の名所で時期的なものもありますが、昭和20~30年代は浜辺が桜貝のピンクで一面になったらしいです。きれいだったでしょうね」と話す木村さん。
以前からエコやアップサイクルに興味があった彼は、海近に住み始めたことでより海や環境問題に関心が強くなったそう。
近所の由比ガ浜海岸で愛犬と散歩する中、愛らしい姿の桜貝を発見し拾い始めた。近年海洋問題や環境問題が問われ、浜辺で桜貝を見かける機会もだんだんと減り、自然の恵みを形に残すことができたら…。そんな思いで再活用ができないかを考えた木村さん。
結果、桜貝を細かく砕き、敷き詰め、グラデーションに仕上げたオリジナルのスマホカバーが完成した。なかなか見つけることが少なくなった幸せを運ぶと言われる桜貝への思いを、この作品に込めて。
今後も自然や生活の中にある素材をリユースしたり、リメイクするなど創ることの楽しさを地域の皆さんや子供たちに提供できたらと…。木村さんは優しい笑顔でそう話します。
桜貝を砕いて加工したiPhoneケース。ピンク、白の桜貝を使用した一点物。minneで購入も可能。詳細はInstagram⇒@polvorone10
折人 木村俊平さん
1年前藤沢から由比ガ浜に住まいを移した木村さん。日本エコロジーアップサイクル協会の理事長でもあり、折人ヘッドファシリテ―ター。現在ごみを減らす技術を探求し、実用性+デザイン性+完成度の高いものを作成中。SCAJ認定コーヒーマイスター・湘南VISION大学派遣講師