鎌倉の海の漂着物から知る 海が教えてくれること
「海岸に打ち上げられた漂着物を収集するビーチコーミングの楽しさを知り、毎日が楽しくて仕方ないです」と満面の笑みで話すカーネルさん。
日本三大小貝名所の一つである鎌倉の湾は歴史的文化もあり、日本一すごいと彼は豪語する。
「貝や海藻などの海洋生物はもちろん、流木、陶器、縄文時代の土器をはじめ、鎌倉時代に武士が乗っていた馬の歯や骨など、歴史を垣間見る漂流物を見つけることができ、ビーチコーミングに最適なスポット。漂着物は海流や風の影響を受けるため、海外や海底から流れ着く物も」
主に由比ガ浜の砂浜で漂着物を収集し、洗浄、消毒し、これがいったい何かを探求していく。
「海が教えてくれる歴史や文化。漂着物を手にしたとき、その時代にタイムスリップした気分になり、どんな風に使われていたのかなと想像する時間がいま一番の楽しみです」
さまざまな勉強を重ね、標本を作り工房の2階ギャラリーにはたくさんの宝物がストックされている。
「1年前のストレスまみれの自分とは別人のよう。朝陽を浴び、砂浜を裸足で歩く、そして好きな物を探す。わくわくすることはいくつになっても大事ですね」とカーネルさん。
漂着物を標本にしたギャラリーの一部。通常このスペースは有料ですが特別に拝見。ビーチコーミングも予約受け付け中。海で宝物探ししませんか
流木 鎌倉島 カーネル・原嶋さん
大船在住のカーネルさんが、鎌倉の坂ノ下にハンドクラフト・インテリア雑貨の工房兼店舗を構えたのは1年前。以前はミニチュア専門店を大船で経営していたが、息子さんに譲り、自然と海を楽しめる坂ノ下へ。秘密基地のような工房から海岸へ、漂着物を探すのが日課