亡き母の存在と自然への愛 オンリーワンの美を作品に

「スパイラルが渦になり、渦が輪になり、そして平和の和になるといいな!」とチャーミングな笑顔で語ってくれたJennyさん。
彼女は幼少期から絵を描くことが好きで、特にこだわりは曲線! 直線は機械でも描けるが、曲線は描けない。
そこが人間らしく温かみを感じるポイントだそう。

自然素材も同様で、木でも空でも海でも唯一無二の存在。同じ景色は二度と見られないし、同じ形のものはない。そのオンリーワンの美しさを大切にし、自然のすべてに個性を感じ、木の木目を使って渦(曲線)を重ね息吹を与える作品に。それもまたオンリーワン。

20年前に亡くなったお母さまがよく言っていた言葉「毎日当たり前のように日が昇り、沈む。常に自然の偉大さを感じ、その美しさを見ていたい」その言葉が忘れられず、今もずっと彼女の胸に。
美しいものを守らねば…そう意識してきた2年前のお墓参りでのこと。驚いたことにお母さまの墓石に渦巻きが刻印されているのを発見。それまで何十年も気付かずにいた自分のルーツに、その時初めて気づき、腑(ふ)に落ちた彼女。

「大好きなママからの愛あるメッセージを受け取りこれでよし! と思いました。ちなみにティファニーブルーはママのアイシャドウの色です」とキラキラの瞳で語ってくれた。

2018年9月サムエルコッキング苑内で行われたeno-Fesのバナーオブジェ。
コンセプトカラーのティファニーブルーと渦巻きでシーキャンドルを表現


スパイラルアーティスト Jennyさん
ドイツ人の母と日本人の父を持つハーフ。14歳から湘南暮らし。渦巻きをモチーフにしたスパイラルアートと自然素材を融合した作品を制作&販売中。現在は家事と子育てを両立しつつ制作活動に励む。詳細はInstagram⇒@star_jenny01