大好きな海と親愛なる仲間と 奇跡の巨大砂絵アート

子供の頃から絵を描くことが好きで20歳の時、サーフボードのカラーリングを学ぶため湘南に移り住んだ樋口さん。
エアブラシを吹きながらイラストを描く、それが本格的に絵を描くきっかけになったそう。

1年前からサーフィン終わりや、海散歩をしながら始めた砂絵。波がない、引き潮、無風、晴天と4つの自然条件がそろった日の夜明けからのたった数時間。限られた時間の中、浜辺の巨大なキャンバスで、オリジナルの絵を描く。
このパフォーマンスのためにオリジナルの熊手を作成し、それを活用しながら計算された絵柄を黙々と描き続ける。
フラクタルと呼ばれる幾何学模様のような、曼荼羅模様のような、枯山水のような。不思議な模様…だけどなぜか落ち着く。

「ここ数年、デジタルな仕事をしながら思うところがあり、デジタルって何でも完璧に出来上がるけど、味がないというか。温もりも厚みもない。例えば毛質の筆のかすれのような。自分の手を使って何かを創り出したい! そう欲していた時、いつもの海で、仲間たちと一緒に描き上げたのがこれです」

気持ちよい空間で、砂浜に絵を描く。波に消されたり、人に踏まれたり。それでも見た人にハッピーと感動を与える樋口さんの砂絵アート。見られたあなたはラッキー!

鎌倉高校前の海岸、巨大なキャンバスに描くオリジナル模様。横からの光で凹凸がはっきり見えるので、朝の散歩時間で見つけられるかも


イラストレーター・デザイナー 樋口 篤郎さん
湘南に住んで40年、現在は七里ガ浜在住。80年代中期スケートボードブーム第2期到来のタイミングで、JIM PHILLIPSの影響を強く受け、現在もそれがベースに。雑誌のイラストをはじめ広告デザインを幅広く手掛ける
詳細はHP⇒a2graphic.com