海という共通項を通して感動のスイッチを絵で表現
幼い頃から絵を描くのが好きで、将来の夢は漫画家だった亀山さん。前職はグラフィックデザイナーで、今では想像できないくらい過酷な労働を強いられ、徹夜で24時間働いていた事もあったそう。
「長年、仕事をして行く中で、自分が良いと思う基準と広告主の要望にギャップがあり、違和感が芽生え消えなかった。そんななか、40歳のとき、少し休憩と思いハワイのマウイ島へ10日間ほど旅行に出かけました。そこで体験した朝日と共に起床し、夕日と共に一日を終える、そんな自然と共に暮らすスタイル。これを日本に戻ってからも続けたい! そう決めたのです」と話す亀山さん。
帰国し自分の心が開放を求めていたので、山や海、自然を感じる鎌倉に移住。油絵の初心者セットを購入し、マイナスのスキルを埋めるためたくさんのスケッチを描きまくったそう。
還暦を迎えた現在は、海で夕日のスケッチをしながら奥様と一緒にビールを飲む時間が日々の楽しみだそう。「これからも海の絵を描く生活が幹で、大切な家族と仲間がいて、必要な葉をつけ、不必要なものは排除する。自然に感謝しながら共存していきたい」と。お金では買えない大切なものを通して、亀山さんの絵は見る人に感動と力を与えてくれる。
実際の海で描くスケッチをベースに空・海・風・波のありさまやそこにいる人々のシーンをアクリル画で制作している
画家 亀山 和明さん
愛知県で生まれ21歳のときデザイン会社への就職を機に上京。20年間グラフィックデザイナーとして活躍するが、鎌倉への移住と共に画家に転身。現在は七里ガ浜在住。還暦を迎えた記念に夢だった漫画も描き始める。
詳細はInstagram⇒@kazuaki_kameyama