自然豊かな山麓で手掛ける廃材から生まれる温かい作品

葉山の海岸線から30分程歩いた山麓に、工房を構える小玉さん。緑豊かで深呼吸をしたくなるような自然豊かな環境の中、ゆっくりとした時間が流れるのを感じた。

12年前自分たちでコツコツと製作した工房で、サーフボード全般のシェイプ、リペアなどをベースに、廃材からモノを創作しアップサイクルをしているそう。

「三浦半島の水産会社から廃棄予定のマグロ用発泡スチロールをもらい、その発泡スチロールからサーフボードを作り、アメリカのアップサイクルコンテストで準優勝を獲得しました」と満面の笑みで話す。この作品以外にもサーフボードを作る際に出る樹脂の余りで作ったランプシェードや、海藻が散りばめられたフィンなど、捨てられるはずの廃材が再び息を吹き返し、小玉さんの視点でアップサイクルされる。そして年に数回、これらの作品を直接見られる展示会“Re展=利点”も行われるそう。

「映像を作る仲間がいて、その仲間との企画がきっかけで始まったこと。情報過多の世の中で直接手を使って、頭を使って、温もりある作品を作り、その工程を楽しみたかった。その結果、面白い事=地球にやさしい事になったかな」と語る小玉さんの笑顔が印象的だった。

素材が発泡スチロールなので成形するまでの工程が苦労したそう。でも実際にこのボードでサーフィンした時は、その大変さも吹っ飛ぶほど楽しい!!


Birds Creation主宰 小玉 譲二さん
1976年東京生まれ、葉山在住。24才の時サーフボードのシェイパーの川南活さん、フィン職人の大貫透さんと出会い9年間モノづくりに没頭しその後独立、現在に至る。
アップサイクルの活動や作品の詳細は、Instagramへ⇒@birdscreation