自分らしく心地よい循環を 次の誰かにつなげる幸せ

“風と水と太陽と土があれば子供は育つ!”そんなコンセプトの保育園で幼少時代を過ごした宮崎栞奈(かんな)さん。毎日泥んこまみれで自然と戯れながら育った。それがベースとなり、3年前初めてビーチクリーンした時の衝撃がきっかけで、環境問題について考えることが多くなったそう。

「海にはプラスチックごみが多く、ほとんどが生活ごみ。どうしたらごみが減るのか?
自分にできることは?といろいろ考えた結果、生活の中で物を買う前にごみになるプロセスを考えたり、自分なりの工夫をしたり。持つもの、使うものに重きをおいてごみを出さない生活を心がけています」と栞奈さん。

誰かが使ったものが、自身のアートを通して別の物に形を変え、次の誰かの喜びや幸せにつながってくれたら! その循環を考える時が一番心地よいと彼女は話す。その一つがビーチクリーンで集めたプラスチックごみを、粘土より長持ちする漆喰(しっくい)にアレンジしたオリジナルの作品(写真下)。

「人や動物、自然がフィフティーフィフティーで共生できる世の中になってほしいな。人間の都合ではなく環境優先になったらみんなが幸せだと思います」
そう答える彼女の瞳はとっても強く、とっても温かいものに見えたはな子なのでした。

「親子で公園のごみ拾いをしたり、WSを通じて目に見える形でごみ問題を提起。周りの子供やママパパたちが何かを感じてくれたらうれしいな」


絵描き・アートパフォーマー 宮崎 栞奈さん
埼玉生まれ、湘南に移住し7年。現在は寒川在住。専門学校卒業後フリーランスで活躍。ミュージシャンと共にライブアートパフォーマンス、壁画や個展など幅広い活動でアートに携わる。お絵描きWS(ワークショップ)とマイクロプラスチックアートの講師。
Instagram⇒@kannnna25