自然と向き合い漁に出る漁師 女性ならではの記録写真

いつもは“湘南の海”という場所で、人生最大のイベントと言えるウェディングを、写真を通してプロデュースしている澤登さん。

そんな彼女が海の町ならではの職業・漁師の記録写真を撮っているとのこと。数カ月にわたり実際に乗船し、真夜中から漁に出たり、船のメンテナンスを見学したり、漁師に密着し撮影を続けたそう。
「印象に残っているのは真夜中、真っ黒な海の中に江の島丸が光を放ちながら沖へ出るシーン。もしそこに自分の家族が乗っていると考えたら感慨深いものがありました。普段漁師さんがどんな準備をして漁で魚を捕っているのか想像でしかないことを、実際に写真で記録。より身近な存在になりました」と話す。

漁師は常に危険と隣り合わせで、真剣な作業と緊張感が伴う仕事。漁から帰り無事に下船した時のホッとした安堵(あんど)の表情や、朝を迎えて笑顔で帰路に就くシーンが何とも言えない。そんな漁師のONとOFFを、ウェディングとはかけ離れた場面で、必死に追いかけた彼女の素の姿を想像した。
きっとどんな時も自分の姿を消しながら、女性ならではの目線でカメラのシャッターを切っていたのだろうな。彼女の勇気と行動に拍手! 
これからも地域に根付いたさまざまな記録写真を拝見したいと思うはな子でした。

ゆくゆくは記録写真を公開できる個展ができたらうれしいと話す澤登さん。暗闇の中、少しずつうっすらと夜が明けてくるタイミングの写真がお気に入りだそう


J heartフォトグラファー 澤登(さわと)理恵子さん
福島生まれ福島育ち。ご主人の実家が茅ヶ崎だったことで辻堂に移住したのが6年前。
写真の専門学校を卒業後もずっと写真への気持ちが冷めず2年半前、ウェディングを中心に撮影する地域密着型写真スタジオJ heartに入社
Instagram⇒@sawatorieko_jheart