安養院は鎌倉では最大のツツジの名所で4月中旬頃から咲き始めます。
山門前や道路側の土手に咲いているのはオオムラサキツツジで色合いが見事です。
大正12年(1923)の関東大震災後に植えられたもので100年近い樹齢になります。
他にも境内の本堂前のマキの巨木は市の天然記念物に指定されています。
JR鎌倉駅から徒歩10分
安養院の寺名は”北条政子”法名です
安養院は3つの寺院が一緒になっています。
元々この地には尊観上人が開いた浄土宗の「善導寺」がありました。
政子は夫源頼朝の菩提寺として笹目(現鎌倉文学館辺り)に「長楽寺」を建立。
2つの寺は鎌倉幕府滅亡の頃に焼失。
2寺は一緒になり寺名は政子法名の「安養院」となります。
江戸時代初期に全焼すると比企ヶ谷の「田代観音堂」を移して3寺が併合されます。
同寺の正式名称は「祇園山安養院長楽寺」です。
本堂裏手に宝篋印塔が2基あります
政子の供養塔と尊観上人の墓です
大きい宝鏡(ほうきょう)印塔は尊観上人の墓といわれています。
徳治三年(1308)七月の銘が刻まれていて、鎌倉に現存する最古のもので国の重要文化財に指定されています。
小さい宝篋印塔は政子の供養塔です。
本堂内には本尊の阿弥陀如来をはじめ多くの尊像が祀(まつ)られています。
千手観音、馬頭観音、不空羂索(ふくうけんじゃく)観音などの仏像で北条政子の木像も祀られています。
阿弥陀くじの由来とは…
安養院のご本尊や多くの阿弥陀如来像の後ろに光背があります。
光背は放射状の形で後光が射しています。
この後光に横に線を引くと「あみだくじ」になりますね。
人の力では決められない大変に困ったときに、阿弥陀様に助けていただくのが「あみだくじ」の由来ともいわれています。
かん治さん
「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。