片瀬諏訪神社(藤沢市)は養老7年(723)の創建で今年で1300年になります。
信濃国諏訪大社から最古の御分霊として上下両社に勧請(かんじょう)し鎮座されました。
その約100年後に下社は“宮畑”から“鯨骨”に、上社は“諏訪ケ谷”から“浪合”に遷(うつ)されています。
鎌倉幕府滅亡時には社殿が焼失しましたが、ほどなく社殿が再建。その後も江戸後期に改築再建され、現在も片瀬地区の氏神様として尊ばれています。
片瀬は水面の覆われた大きな沼地でした
◆この地は“諏訪湖”の周辺に似ていました
片瀬の地は、以前は水面の覆われた大きな沼地でした。それが信濃国諏訪湖を取り巻く環境に良く似ていたので勧請されたようです。“スワ”とは、洲端(スワ)で水辺の端に鎮座した所から名付けられています。
例大祭当日の8月27日は各町内神輿巡幸
◆例祭期間は8月23日~28日です
8月27日例大祭当日は早朝4時~6時半に浜降式、7時50分例大祭、8時半に神幸祭が始まります。日中は各町内を神輿(みこし)が巡幸し、18時に山車、囃子(はやし)屋台等行列は龍口寺前より参進し20時半に神輿が神社に到着します。
片瀬地区の地名などの由来
片瀬は一説には川の浅瀬の意味で、古い記録には「方瀬」「固瀬」「潟瀬」などがあります。“諏訪ケ谷”は諏訪神社に由来し、“宮畑(みやばたけ)”は諏訪神社(宮)の領地(畑)の意味です。“境川”は上流で武蔵国と相模国の境を流れ、この辺りでは“片瀬川”と呼ばれます。宮畑の一部は“浪合(なみあい)”と言い、昔、津波が片瀬川の流れとぶつかり浪が合わさった所です。下社前に昔、大池があり津波で鯨がさかのぼって来て、その鯨の骨を埋めたので、“鯨骨(くじらぼね)”と呼ばれています。
かん治さん
「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。