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名越切通/鎌倉側入り口付近からの眺望。入り口は鎌倉駅東口から徒歩20分

鎌倉は三方を山に囲まれているため、他地域との出入り口が必要でした。
そこで鎌倉時代に「鎌倉七口(ななくち)」と呼ばれる七つの切通しが整備されます。
その一つ「名越切通(なごえきりどおし)」は、鎌倉と三浦半島とを結ぶ要路でした。道が難路で「難越(なごし)」が「名越」の名の由来です。
現在、鎌倉側からは大町の名越坂踏切を渡り斜め右側に入り上がると名越切通入り口です。

“鎌倉七切通”は鎌倉を守る防衛拠点です

◆入り口から10分ほどで分岐点に着きます 
鎌倉側入り口から10分ほど上りきると、まんだら堂方面と大切岸方面の分岐点があり、真ん中に大きな石が置かれています。外敵の侵入を防ぐためともいわれています。
この分岐点から左側の坂道を上がり道沿いに行くと鎌倉時代前期の遺構“大切岸(おおきりぎし)”があります。

名越切通分岐点

“大切岸”は国指定史跡です

◆大規模な石材を切り出す作業で掘り残された石切り場の跡
切岸とは山城などが敵の侵入を防ぐために造った人工的崖です。ここの“大切岸”の断崖は、発掘調査の結果、大規模な石材を切り出す作業を行った石切り場の跡だったことが確認されました。この“大切岸”は国指定史跡です。

大切岸の断崖

“お猿畠の大切岸”と呼ばれ長さ800m以上に渡っています

切通しにはさまざまな人工的仕掛けが施され、馬がやっと通れるほどに道幅を狭め見通しのきかない道にしています。
その一つ「切岸」は山の斜面を垂直に削り取り崖にしたものです。ここの大切岸は、長さ800m以上にも及び、高さは3~10mの切り立った崖が尾根に沿って連続しています。
お猿畠の名は、日蓮聖人がこの辺りで3匹の猿に助けられたという言い伝えにちなんでいます。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。