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こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

学校で教えてくれない 社会の授業では、社会の本質を学び、幸せになるための (不幸にならないための)正しい考え方についてお伝えします。

今回は、「自分らしさ」の違和感とは

 おことさんから前号の「自分らしく生きる方法」にご感想をいただきました。

投稿ネーム:おこと 31 女性
相談内容:「自分らしく」という言葉は、いつも頭にありつつも周りと少なからず比較してしまう世の中では、なかなか自分らしさを全面に出して生きて行けないのが現実だと思いますが、やっと大人になって考えられるようになった「人は人、自分は自分」というマインドを今後も大切にしていきたいです。
学校で教えてくれない社会の授業で、ぜひ取り上げていただきたいのは、「人の異変、他人のSOSにどう気付くか」ということです。
学生時代はイジメはダメと教えられたのみで、親となった今、巧妙化するいじめの時代を生き抜く子供たちの変化にどう気付くか、どう対話して対応するか、また他人のSOSにどう気付くか、人のために自分が気付ける行動があれば教えていただきたいです。
よろしくお願い致します。

感想の投稿ありがとうございます。
その通りですね。

「自分らしさ」は昔より昨今のほうが多く耳にするように感じます。

名前、顔立ち、背格好、性格、趣味志向…、数えたらきりがないですが、そもそも一人一人別人格なのですから、わざわざ「自分らしさ」を意識しなくてもよいのです。
極端にいうと、生きているだけでその人はその人なりの特徴がある…ということです。
ですから黙っていても「自分らしさ」は元々持っているのです。

それでもなぜ「自分らしさ」という言葉を皆がよく口にするのか。
それはおことさんがおっしゃるように、「他人との比較」が多く存在する世の中になったからだと思います。
そして「自分らしさ」という言葉の中に、「他人より良いと思える部分」という意味を内包しているのです。

考えてみましょう。
他人より劣っている部分を取り出して「自分らしさ」を語るでしょうか。

とは言わないですよね。

はありそうですね。

ここで見えてくるのは…

そして「自分らしさ」を言わないといけないような雰囲気、また、「自分らしく生きなきゃ…」という自分を追い込んでしまう気持ち…、おことさんのおっしゃる通り、他人と比較をすることが原因ですね。

なぜかというと、人との比較には意味がほとんどないからです。
ほとんどというのは一部の競技的なものを除けばと考えてください。

先ほど名前、顔かたち…バラバラな特徴が一人一人にあることをお伝えしました。
違う能力、資質、その人らしさを持っているのだから比較をすることに意味がないのです。
サッカーと野球を同時にやって、どっちが強いかというのと同じで比較にならない。

でも、比較をしてしまうのは、実は…

あの人のほうが勉強ができる、あの人のほうがお金持ち、究極は「あの人のほうが幸せ」。

生きていてなんとなく心地が悪いのは、ネット・SNSなどの情報があふれて比較しやすい環境になったからです。
そしてその情報は、ほぼ「自慢話」が根底にあります。

「私ってこんなだよ!」と、直接言葉にしていなくとも内容は「自分ってすごいでしょ!」からきているものが多いです。
お金持ちは「こんなの買いました!」。
イケメンは「俺かっこいいだろ!」的なトーク。
筋トレ、楽器、さまざまな趣味…、皆自慢したい…つまり「自分らしさ」を見てもらいたいのです。

SNSの情報は、それこそ他人より優位性のあるものを見せつけてきます。それをこのネット・SNS社会では見せつけられ続けるのです。答えはここにあります。その部分で優位性が高い人が発信している情報を受けて自分が負けていると感じやすい社会と言えます。

まとめると、

これが現代の生きづらさの犯人といえるのではないでしょうか。
SNSの発信者はその外では全く違う面を持っているのが大半です。
格好がつかない部分は発信していないだけ。
要はSNS以外の部分では格好悪いところもあるので、騙されないようにしましょう。(笑)

無意味な他人との比較をやめて違う比較をしましょう。

 いじめ等についての授業のご要望もいただきました。いじめは他人を落とし込んで自分の優位性を上げる、「間違った自己承認欲求」です。
今回の「自分らしさ」も承認欲求から来るものです。今後この授業で取り上げていきます。

社会人大学
代表コンサルタント
      桑名 伸

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