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こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

学校で教えてくれない 社会の授業では、社会の本質を学び、幸せになるための (不幸にならないための)正しい考え方についてお伝えします。

今回は、若手応援授業「仕事の筋肉」

 アンブレラさんから前号のご感想をいただきました。

アンブレラさん 55歳  女性
自分らしさとは?この問いに自分自身で答えるのはとても難しいです。
なぜなら、必ずこうありたいという自分像を重ねてしまうから。
AIが発達している現代において、進路を決める中高生から、自分と向き合う機会が多いです。
学校などで、多角的な大量の質問に答え、あなたはこういう人です、とAIが答えます。
でもそれは本当の自分でしょうか?
こういった事も、違和感を感じる要因ではないかと思います。

ありがとうございます。内容から察するとアンブレラさんは教職の方でしょうか。

中高生に対して、現在一部の学校では大量の質問を用意してAIで進路判定をしているということですね。アンブレラさんが違和感を覚えるのは当然でしょう。

成績を判定して、学部などの方向性をAIが判定するのはありでしょう。あくまでも数値的要素で判定をする範囲ですから。大量の質問を数値化してAIで判定をしているのですが、(私はあるチームでAI製作を行っているのでAIについてどういうものなのか内容を理解しています)

特に若手は、その時その時により成長し、考え方が変わり、時には悩み、AIの質問に答える時点とその後の気持ちが変化することもあるでしょう。

そのような状態であるにもかかわらず、一時的な質問の答えをデータに照らし合わせて、「あなたはこういう人です」はないでしょう。AIで未来を判定するようなことを行う大人がいることこそが、若手の成長に歯止めをかけていると私は思います。

若手が自分自身のことを真剣に考え抜くことこそ成長につながる考え方だと思います。AI判定で楽に自分がわかる…それで良いのでしょうか?そう思います。そんな、楽をしようとする考え方こそ「自分らしさ」を発見できないことにつながっていくのです。

先ほどのAI判定のような世の中だけに、就活生に対しても甘〜い話を投げかけている企業側が多いですね。うちの会社は「楽ですよ」「安定してますよ」と若手にささやいています。

今は売り手市場だけに学生もどこが一番優位性が高いか…、と品定めをしています。自分の成長に着目せずに、どの企業が得か?… みたいな。

私は今、筋トレをやっています。ベンチプレスで120キロまで上がるようになりました。これは自慢話ではありません。仕事にも筋肉があることをお伝えしたいと思い話しています。筋トレを開始したころは、60キロのバーベルを上げるのが非常に重く感じ、トレーニング後は筋肉痛になりました。そして筋肉痛が収まり、またトレーニングして徐々に重さが上がり、また筋肉痛になり…、この繰り返しです。でも当初の60キロは今ではなんてことなく何回も上がります。

これは仕事にも言えることなのです。どういうことか。学生生活が終わり、社会人になり最初に覚える仕事は大したことない内容なのにこなすのに精いっぱい。筋トレでいうと30キロのバーベルといったところでしょうか。ここからが勝負です。

「言われたことはちゃんとやる」止まりの社員になるか、考えてチャレンジして実力を伸ばしていく社会人になるか、社員の成長を促す企業文化と社員の成長意欲があるかどうかで将来が大きく変わります。

就活生が最近「ワークライフバランス」という言葉を使います。企業側が発信していますから。

入社前に「ワークライフバランス」を意識しすぎるのはどうでしょうか。そもそも週に2日は休みです。さらに「ライフ」を楽しみたい…と。 筋肉の話に戻しましょう。30キロのバーベルを数回上げて、すぐ休む。また30キロを上げても、それ以上の重さは上がらない。

仕事のレベルと重さを重ね合わせてみると面白いです。筋トレは負荷をかけて筋肉痛になっても、上げられる重さはどんどん増えていく。以前の重さは軽く感じるようになる。

筋トレと同じです。

40歳になって30キロさえ上がらなくなってきます。筋肉を鍛えましょう。

 頭と心にも汗をかいて仕事の筋トレをしましょう。40歳、50歳になったときに軽々と重量を持ち上げられていてこそ「ライフ」を謳歌できるのです。

入社前から「ワークライフバランス」を言いすぎると人生のバランスが崩れるので危険です。

社会人大学
代表コンサルタント
      桑名 伸

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