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こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

学校で教えてくれない 社会の授業では、社会の本質を学び、幸せになるための (不幸にならないための)正しい考え方についてお伝えします。

今回は、若手応援授業「安定思考は危険」〜本当の安定とは〜です

「安定志向」。多くの就活生が重要視している考え方のようです。最近「安定志向」がより強くなってきているようです。
若い時からの「安定志向」は人生が逆に不安定になることがあります。「本当の安定」とは何かを学び、正しい就職活動と仕事の正しい考え方を持ち、生きる力をつけてほしいと思います。

〈安定志向が増えた要因〉
・世の中が不安定になってきた(ように見える)
・「こうじゃなきゃいけない」という〝あるべき論〟の押し付けがチャレンジ精神を奪っている

…と言えるでしょう。

昨今の就活生はコロナ禍を経験しています。中にはほとんど大学に行かずにオンライン授業で卒業したという学生も多いと聞きます。
そしてニュースでは各国の紛争、天災、異常気象、インフレ、株価暴落、会社の不祥事…、さらにネットで様々な誹謗中傷が蔓延(はびこ)る。そんな今の状況は若手が不安がるのは当たり前です。

〝(ように見える)〟と書いたのは、中長期においては疫病などは定期的に発生しています。今に始まったことではありません。紛争、天災、会社の不祥事も然り。昔から問題は起きていました。今まで以上に現在が不安定を感じるように「見えて」しまうのは、ネットの発達が大きな要因の一つと言えます。

現在のネット情報やSNSは功罪の「罪」のほうが大きいと言えるでしょう。何しろ大げさな表現の情報量が多すぎです。大したことないことが大げさに伝わってくることも多いですね。
ネット情報は基本的に「どう閲覧率を上げるか」を意識して作られ発信されることがほとんどといっても過言ではありません。
煽るようなキャッチコピーや、個人的見解をあたかも総意の代表であるかのように発信する者。それに便乗してストレスを発散させる無記名発信者が連なっての「炎上」。
これを毎日のスマホから見せつけられていれば世の中に不安を感じるようになるのも仕方がないといえます。

若手の皆さんに質問です。過去のネット情報やSNSが今のあなたに大きな影響を与えていますか? いないはずです。

「●●が△△をバッサリ」、「◆◆に苦言」など、いい加減にしなさい!…と言いたいですね。
有名人だと偉いのか? 著名人は正しいのか? 気にしないでスルーしてください。こんな情報を相手にすると、「こうじゃなきゃいけない」という思考にはまってしまい、生きづらくなり不安を覚え「安定志向」になってしまいますから。

なぜ「安定志向」は悪なのか

まず、世の中に安定しているものなど存在しないことを理解しましょう。必ず物事には何かしらの動きがあり、それはある時大きな動きになることがあります。
わかりやすく言うと世の中は海原だといえます。しばらく凪(なぎ)であってもやがて波が来ます。時には台風が来て大荒れになることもあります。ずっと凪ということはありません。コロナが来たように必ず大波が来るのが世の中です。

就活で「安定志向」を考えているということはどういうことか。写真のように、波のないプールで浮き輪で浮いている状態を求めていることと同じです。

世の中の経済環境でこんなプールみたいな場所はありません。それは皆さんも理解していると思います。
しかし、ネットの情報を鵜吞みにしていると不安に駆られて「プールで浮き輪」を求めてしまいたくなります。
プールで浮き輪に大波が来たらどうなるでしょう。
このプールは水深5メートルです。ひっくり返っておぼれてしまいます。

実際に「安定志向」では安定どころか波が来た時に超不安定になってしまうのです。
企業に問題が起きたときにリストラにあって再就職が難しくなる等がそれにあたります。
「本当の安定」を身につけてください。
「本当の安定」とは、例えでいうと大波が来てもサーフボードを巧みに操って波を乗り切る技術を身につけた状態です。

ありもしない「安定したプール」を求めるのではなく、足腰を鍛えて波を操る技術を身につけることが「本当の安定」につながるのです。
皆さんが存在しない安定を追いかけることから目を覚まし、波を乗り越えるスキルを身につけた時に本当の安定が訪れるのです。

社会人大学
代表コンサルタント
      桑名 伸

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