【2026年6月27日号 vol.65】

〈おさらい〉
悩みのレベルと解決方法については図を見てください。


まず、お伝えしたいいちばん大切なことは、
★「健康状態に戻れなくなること」は絶対に避ける

ということです。そのためにも「解決できる悩み」と「解決できない悩み」を判断しましょう。

悩みに向かうとき、最初に行うべきことは、この二つを切り分けることです。

そして、自分では「解決できない悩み」と判断した悩みの中にも、実は「解決できるもの」が多く含まれているのです。間違った〝思い込み〞をしているのです。それが生まれるメカニズムは、次のようなものです。

悩みの中では正常な判断ができなくなっているからです。
実際は悩みの原因から、「離れられる」、「逃げられる」のですが、その可能性を考えることができなくなっています。
そこで、そこから逃げられないという〝思い込み〞が発生するのです。

例えば、職場や学校でのいじめやハラスメントもそうでしょう。
家庭内のこじれた人間関係も同じことですね。「正常な判断ができない状態」に陥りがちです。

悩み始めの初期段階で体を動かすフィジカルを取り入れることが大切です。
悩みが出ると何事にもモチベーションは上がりにくくなりますが、そこで無理やり動くのです。
フィジカル以外でもよいです。忙しい肉体労働系のアルバイトをやるとか、カラオケで熱唱するのでもよいです。
★とにかく「止まることを止める」のです

体を動かさなくなると思考が「悩みのスパイラル」になりがちです。
図のように「悩み」が成長してしまいます。とにかく動いてください。
そして平常心を失わない状態で悩みの解決を考えることが非常に大切なのです。

「解決できない」と我慢して悩み続けると、精神的限界を超え、強いトラウマとなったり、最終的にはうつ状態にもなってしまうのです。
慢性的な脳疲労によって、脳内のシナプスのつなぎ方に「戻れない変化」が起きてしまう危険性があるわけです。

もう一度言います、平常心を失わないうちに「我慢しないで逃げること」を考えましょう。
特に我慢をしているかどうかがわかりにくい子どものいじめなどは、我慢をし続けさせてしまうことになり危険です(ここについては別な授業で取り上げます)。
まずは「逃げられる」という選択肢があることを忘れないことです。

例えば学校や職場を変えるということは大切な人生の中ではそんなに大きな問題ではないのです。

そんなことはわかっている、と思った人もいるかもしれません。

実は、平常心の時には、ほとんどの人が「大丈夫。私は冷静な判断ができる」と感じているのです。

しかし、悩みが進行して、はじめは懸念ぐらいのレベルだったものが、心配、苦悶、絶望とどんどん深まっていくと、どんな人でもダメージを受けます。
そして例外なく冷静な判断ができなくなります。

たとえば、テーマパークに行ったとき、ほんのちょっとした歯の痛みがあるだけで何も楽しめなくなるようなものです。

ましてや、「悩み」という心の痛みであればなおさらです。
平常心では考えてもいなかったレベルのその大きな痛みが襲いかかってくるわけです。

まさか自分が、と思っているまじめな人ほど、平常心とのギャップの大きさによって、より動揺して体調を崩してしまう可能性が大きいので注意が必要です。

どんな人も悩みだした時は「無理やりにでも」体を動かしてください。

最後に、もう一度言います。人生は長いです。
すごく大切です。
「悩み」は振り返って考えると一時的なものです。
その「悩み」のスパイラルで大切な人生、生活の大切な時間を犠牲にするのはあまりにももったいないと思います。

「この悩みは、逃げることができるものなんだ」と判断できる引き出しを心の中に持っておくことが必要なのですね。
平常心である「今」、悩みの勉強をしてそのメカニズムを知っていただければと思います。

社会人大学
代表コンサルタント
桑名伸

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