【2022年11月12日号】
以前紙面で取り上げていた「学校で教えてくれない社会の授業」が復活します。

「学校で教えてくれない社会の授業®」は、官公庁や大手企業の人材育成・研修を行う株式会社社会人大学による、皆さまの今日の問題を少しでも解決し、明日を良くするための《親で学ぶ社会の参考書》として、皆さまのお悩みにお答えしながら、解決していく授業です。

今後は、社会人大学の講師陣が、毎月一回のペースの授業でお答えしていきますので、皆さまもぜひ、この紙面の授業にご参加下さい。

復活第1回目の授業は、「悩みとは」についての授業です。

◎悩む時期

「悩み」には2種類あることを知ろう

現代は、知らない言葉や話でも、ネットで検索すると、欲しい情報がすぐに見つけられます。
しかし、仕事や学校、家庭など、人生における問題の『正解』は直ぐには見つけられません。

ネットで見つからないことはそのまま放っておいてしまう、そして新しい情報や悩みが次ぎに出てくると、前の悩みは記憶の隅に追いやられてしまいます。

実は、この「あとでいっか」という先送りの繰り返しが問題を積み上げていってしまうのです。

悩みが出てきた時は、すぐに答えが見つからないとしても、まずは「2つの悩み」のどちらなのかを考えてみましょう。

◎良い「悩み」と悪い「悩み」

「悩み」は誰でも持つものですが、その「悩み」には2種類あります。「良い悩み」と「悪い悩み」です。

「結論」から言います。
そう、実はこの「結論」があるか無いかが2種類の「悩み」の違いです。

■良い悩みとは

結論がある悩みです。

例えば、店を経営している人が、この商品いくらで売ろうかな…と考えこんでいる状態です。
価格設定を「悩んでいる」という事ですね。

この「悩み」はプロに相談するなり、実際に売り出してみて価格をいじったりして、正解にたどり着けることが多いでしょう。
 
また、家計で赤字に悩んでいる場合でも、経費を抑えたり、共働きをして黒字にしたりとか。

悪い悩みはその逆です。

■悪い悩みとは

私たちは就活生と話をする機会が多いのですが、就活中の多くの人が持つ「悩み」はほとんどこちらでしょう。
人生経験の少なさも手伝ってか、解決できないことをくよくよ悩むのが「悪い悩み」です。

今あなたが感じている「悪い悩み」を見てみましょう。さらに「悪い悩み」は2種類に分かれます。

例えば、背が低いとか、自分の顔が嫌いとか身体的な問題で悩んだり、勤めている会社が買収されそうヤバい等、自分の力ではどうしようもない悩みです。

また、将来への漠然とした不安なども「考えてもしようがないこと」に当たりますね。

自分の力ではどうしようもないことは、考えても無駄な事と早く気づいてしまいましょう。

一番多いのはこのパターン。考えることばかりして、何もしないで悩んでいる状態です。

例えば、太っている…と悩んで、運動をしない、片思いで悩んでいる、人間関係がうまく行かないなどなど。

結局、何も動かないから悩み続けているだけなのです。何も動かずに考え続けることが悩みにつながるのですね。

「片思い」など、相手がいることに関しては努力して動いても失敗することもあるでしょう。

①どうなるか結論をみないまま、だらだら悩み続ける
②動いてみて、うまくいかない結果をみて、ショックを受けるけど、諦めて次のことに気持ちを向けられるようになる…

どちらがいいですか?

悪い悩みをずっと引きずっていても何もいいことはありません。

考えても無駄な「悩み」を考えるのは時間の無駄です。他のことを考えた方が得です。

また、何もしないで「悩み」になるよりも、それをうまくやれている人に相談をしたり、少しでもいいから動いてみてほしいのです。今と違う何かに向かって。

人間関係の悩みもきついですね。でも相手は変わりません。自分が動いて変わるしかありません。何かを言ってみる…という事だけでなく、その場所から離れるという事も「動くこと」になりますよ。

という事です。

勇気を振り絞った分だけ将来が良くなるチャンスが増えます。悩んだ時にはこのことを思い出して、考えてみてください。

社会人大学
代表コンサルタント
      桑名 伸

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