サツマイモは種類が豊富。
安納芋、鳴門金時、シルクスイートなどなど。
甘味が最大の特徴。
英語で言えばsweet potato(スイートポテト)ですから。
コンビニやスーパーで手軽に買える焼き芋。
「太る」は誤解です。
腹持ちも良くて健康的な食品なのです。
その理由は食物センイ。
不溶性食物センイはお通じに効果的。
大腸のお掃除役です。
水溶性食物センイは善玉菌を増やします。
さらに、皮の近くから出てくる白いネバネバ成分のヤラピン。
大腸の動きを活発化します。
皮ごと食べるのがお勧め。
焼き芋の作り方は簡単です。
中型のサツマイモ約200g。
濡らしたキッチンペーパーで包みます。
さらにラップで包みます。
電子レンジの温め力の指標W(ワット)を弱めに設定。
100W~400Wがお勧め。
10分ほど温めたら上下をひっくり返して再度10分ほど。
設定が「温め」だけなら5分ほどで様子を見てください。
できれば弱い加熱でゆっくり長くで温めたい。
酵素によってデンプンが糖分に変わります。
出来たてホクホク! で食べちゃダメ。
いったん、冷まして食べてほしい。
粗熱が取れたらラップに包んで冷蔵庫へ。
冷めてる間にレジスタントスターチが増加します。
そうです。
不溶性食物センイと水溶性食物センイの両方の効果を持つハイパー食物センイ、レジスタントスターチは冷ますと増えるのです。
冷蔵庫で3日ほどは保存ができます。
焦らずゆっくり甘みを堪能してください。
笠岡誠一(かさおか・せいいち)
1967年、広島県生まれ。
文教大学健康栄養学部教授。
管理栄養士。
食品栄養学修士(東京農業大学)。
博士(農学)(愛媛大学)。
山之内製薬(現・アステラス製薬)健康科学研究所研究員、アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員を経て現職。専門分野は栄養学、食品化学。レジスタントスターチに早くから注目し、レジスタントスターチを増やした「ハイレジ食」の開発なども行う。小説「きみのハラール、ぼくのハラール」や映画制作「CHO-KATSU」など、多分野で活躍中。