藤沢市をエリアごとに紹介する「藤沢13地区めぐり」。
6回目は「明治地区」です。
JR辻堂駅北側のエリアで、湘南C-X(シークロス)の開発により、藤沢の新しい魅力に出会えるまちになりました。
テラスモール湘南をはじめとしたショッピング施設のほか、公共施設も集まっています。
歴史と文化に目を向けると、この地区には大山道道標や鳥居などが残り、また、藤沢市の教育施設の先駆けとなった耕余塾⦅こうよじゅく⦆がよく知られています。
ここから吉田茂を筆頭に、政治・実業・教育などの各界に多数の人材を輩出しました。
耕余塾の跡は市指定史跡です。
芸術の分野でも、藤沢市藤澤浮世絵館、藤沢市アートスペースの2つの施設がそろっています。
どちらも気軽に芸術に親しめると、市民に人気です。
歴史と地名
「明治地区」と呼ばれるのは、明治22(1889)年に、辻堂村、大庭村、羽鳥村、稲荷村が合併し「明治村」となったことによるといわれています。
ちなみに、この時代には全国に多数の明治村があったようです。
「羽鳥」の由来は、昔の機織り(はたおり)の一族ハトリベが住んでいたから、また、鶴が飛来していたことから名づけられたなどの説があります。
かつて羽鳥は大山詣での人々でにぎわい、参詣客が地域の子どもたちにお金を与えるなど、教育上好ましくない状況が見られたそうです。
このことを憂いた村名主の三觜八郎右衛門が東京の学者・小笠原東陽
を招いて開いたのが「耕余塾」の始まりといわれます。
主な施設
■明治市民センター
辻堂新町1-11-23
TEL 0466-34-3444
■明治公民館
辻堂新町1-11-23
TEL 0466-34-5660
■藤沢市アートスペース
辻堂神台2-2-2
ココテラス湘南6階
TEL 0466-30-1816
■藤沢市藤澤浮世絵館
辻堂神台2-2-2
ココテラス湘南7階
TEL 0466-33-0111
※休業などの場合もあります。詳細は問い合わせを。