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江島神社・中津宮/藤沢市江の島2-3-21。小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩20分

中津宮は、もとの「上之宮」で、仁寿3年(853)慈覚大師が創建。江戸期の元禄2年(1689)に、5代将軍徳川綱吉が本殿・幣殿・拝殿の権現造りの社殿を再建しています。
現在の社殿は、平成8年(1996)の全面的な改修により、元禄2年当時の朱色の鮮明な社殿を再現。ご祭神の市寸島比賣命は三姉妹の次女で神仏習合により弁財天女とされ、江島弁財天となります。

拝殿の格天井には花鳥図や彫刻があります

◆社殿脇には水琴窟を構えた庭園が開園 
平成23年(2011)には幣殿、拝殿の床板を張り替えています。拝殿の格天井には四季折々の花鳥図(154枚)や彫刻が施してあり、極彩色の朱色のご社殿は見事です。
社殿脇には水琴窟を構えた庭園が開園しています。地面の中にある瓶に水を落とすと澄んだ音色が聞こえます。

拝殿格天井の花鳥図と彫刻

拝殿前の石灯籠は江戸の歌舞伎界の寄進

◆江戸時代の庶民の信仰心が分かります
中津宮境内には江戸時代に歌舞伎関係者によって奉納の石灯籠のほか、多くの奉納物があります。江戸時代の庶民の信仰の深さが分かります。
平成11年(1999)に第1回「江の島歌舞伎」が江の島で開催。境内には当時の出演者による記念碑、記念の植樹、記念手形があります。

拝殿前の石灯籠

『江島縁起』による“江島神社”

『江島縁起』では、欽明13年(552)4月に大地が震動し、天女が十五童子を従えて現れ、江の島を造ったとあります。
時の欽明天皇の勅命で、島の洞窟に神様を祀(まつ)ったのが江島神社のはじまりです。
仏教伝来で、神道と仏教が共に大事にされ“弁財天”を江島神社に祀り、“金亀山与願寺” という宮寺となり、明治初年まで続きます。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。