【2024年8月10日号〜家計簿コーチングより】
もうすぐ子どもが生まれます。子ども用の銀行口座を作るにはどうしたらよいですか。
メリットやデメリットも知りたいです。
子ども名義口座は金銭教育用に開設。
教育資金は親名義で管理
銀行口座は、生まれてすぐ子ども名義で開設でき、親権者が法定代理人として手続きを行います。
子ども名義の口座を作る目的には主に次のようなものがあります。
・お年玉やお祝い金など子どもがもらったお金を親の口座と分けて管理するため
・教育資金を貯めるため
・ゆくゆく子どもへ贈与するため
・子どもの金銭教育のため
注意点としては、子どもが未成年のうちは法定代理人が口座を管理することができますが、満18歳になり成人した後は、原則、本人が口座を管理することになり、親が入出金を行うことができないということです。
そのため、大学資金等として貯める場合は、成人後の入出金をどうするのかを決めておきましょう。
また、親が管理しているうちは口座内のお金は親のものとみなされます。
そのため贈与をすることが目的の場合は、贈与税についても注意する必要があります。
■親名義と子ども名義、口座の使い分けを
私がお勧めしているのは、教育資金など親が入出金をする必要があるものは親名義の口座で貯め、子ども名義の口座は、金銭教育のために開設して、本人に管理をさせることです。お小遣い教育と合わせて行うことで、「お金を貯めてから使う」ことを学ぶことができます。
また、ATMの利用方法や利息についてなど銀行の仕組みを学ぶこともできますね。
子どもが成人した後にもそのまま利用できるように、ネット銀行や全国展開している金融機関を選ぶことがポイントでしょう。
■子どもの金銭教育の一貫に
ちなみにわが家では、小1から銀行口座のお金を本人に渡してATMの利用など練習させています。
小4の今では、銀行口座と連携できる家計簿アプリを使って残高を確認したりしていますよ。
お子さんの状況を見ながら、ぜひ金銭教育の一環として利用してみてください。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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