【2026年2月28日号~家計簿コーチングより】
私は買い物下手なのか、キャッシュレス決済やポイントを使いこなし、ネットとお店を使い分けてお得に良い品を手に入れている人がうらやましい気持ちになります。
安さで選ぶ物と納得で選ぶ物を分けて自分に合った買い方を
「ネットで買う方が得?」「お店で見てから買う方が安心?」買い物の場面で、そんなふうに迷うことはよくありますよね。
今は、ネット通販やサブスクといった買い方の幅だけでなく、ポイント還元やキャッシュレス決済など、支払い方やお得の仕組みも増えた時代です。
周囲の人はそれらを当たり前のように使いこなし、「安くて良いものを、上手に買っている」ように見える。
その姿を見て、自分だけが買い物下手なのでは、と感じてしまう人も少なくありません。
選択肢が増えすぎたことで、誰でも迷いやすくなっているのです。
■損失回避の心理で決断に迷いが
行動経済学では、人は「得をしたい」よりも「損をしたくない」という気持ちの方が強いとされています。
「もっと安く買えるかも」
「もっと良いものがあったかも」。
この"損失回避"の心理が働くほど、決断は難しくなります。
迷いが増えるのは、能力の問題ではなく、時代の影響といえますね。
そこで、賢く買い物をするためには、「安さ」で選ぶ物と、「納得」で選ぶ物を分けること。
洗剤など、品質が安定している日用品は、価格重視でネット購入。
一方、洋服や家電、健康に関わるものは、実物を見て説明を聞き、納得してから買うと決めておく。
これは満足度を高める合理的な選択です。
また、ポイ活やキャッシュレスが苦手なのも自然なことです。
仕組みが複雑そう、間違えたら損をしそう。
人は不確かなものに対して、無意識に距離を取ろうとします。
だからこそ、全部を理解しようとしなくていいのです。
■時代に合った買い物のコツとは…
「よく使うお店で、決済方法をひとつだけ」。
それだけで、行動経済学でいう『選択疲れ』は大きく減ります。
賢い買い物とは、流行についていくことでも、誰かの「お得」をまねすることでもありません。
情報が多すぎる今の時代だからこそ、選択肢を減らし、自分が安心できる基準を持つことが、いちばんの近道!
周りと比べなくて大丈夫。無理に追いつかなくて大丈夫。自分に合ったペースで、自分が納得できる選び方をしていくこと。
それこそが、今の時代に合った買い物なのではないでしょうか。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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