【2026年6月13日号~家計簿コーチングより】
将来の生活はグループホームを希望しています。そのための資金準備などについて教えてください
高齢者向けの住まい選びは情報収集と家計整理からスタートを
「将来は高齢者向け施設で暮らすための資金準備をしたい」という相談は、50代以上の方からよく寄せられます。今回、相談者の年齢が不明でしたので、これから老後準備を本格的に始める世代を想定してお話しします。
まず、「高齢者グループホーム」という言葉は、一般的な“老後の住まい”とは少し意味が異なります。グループホームは主に認知症の方を対象とした介護施設で、少人数で共同生活を送りながら支援を受ける住まいです。
一方、高齢者向けの住まいには、元気な方向けの「サービス付き高齢者向け住宅」、介護サービスを受けながら暮らせる「介護付き有料老人ホーム」など、さまざまな種類があります。
どの施設が合うかは、「どんな老後を送りたいか」によって変わってきます。厚生労働省のホームページに消費者向けガイドブックが公開されていますので参考にしてください。
-高齢者住まいを選ぶ前に- 消費者向けガイドブック
また、民間調査によると、藤沢市周辺の高齢者向け施設では、グループホームの月額費用は15万円前後、有料老人ホームでは20〜30万円程度が一つの目安とされています。
施設によっては入居時にまとまった費用が必要な場合もあり、介護付き有料老人ホームでは数百万円規模の入居一時金がかかるケースもあります。
そのため、まずは「どんな施設で、どんな生活を送りたいか」を具体的にイメージすることが大切です。見学会などに実際に足を運ぶことで、設備や雰囲気、入居者の様子などが見えてきます。そして同時に進めたいのが、家計と資産の「見える化」です。現在の生活費、退職金見込み、年金額、預貯金などを整理し、「将来、毎月どのくらい施設費用に充てられるか」を確認していきます。住み替えや自宅売却も含めて考えることで、選択肢が広がる場合もあります。
老後の住まい選びは、「介護の備え」であると同時に、「これからどう暮らしたいか」を考える機会でもあります。まずは情報収集と家計整理を始めてみてはいかがでしょうか。
秋山 友美
ファイナンシャル・プランナー。CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。「家計コーチ」代表。商品販売を一切しないFPとして、湘南を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチを行う。ライフプラン・資産運用などの講師としても活動中
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