築後12年のわが家、特にメンテナンス費用を貯めていませんでしたが、今後どのように準備をしたらいいでしょうか?

藤沢市・Hさん(55歳)
藤沢市・Hさん(55歳)

 

秋山友美
秋山友美

本来は新築時に資金計画
リフォームローンの利用も

 

外壁が汚れてきたため、塗り直しを計画中のHさん。
メンテナンスにかかるお金を今まで貯めていなかったことを反省しているそうです。

確かに私も、住宅を建てる方には将来必要となる外壁塗装やリフォーム代などのメンテナンス費用を想定して計画的に貯めて欲しいとお話はしています。
しかし、過去のことを言っても仕方ありませんね。
今後も長く暮らす家ですから、定期的な点検・修理はどうしても必要です。

外壁の塗装は、汚れなどの見た目の問題だけではなく、経年で劣化して防水性が低下していきます。
後回しにしておくことで、水が浸入するなど支障が生じて、さらに多くの費用がかかってしまうことも考えられます。

Hさんのお宅は建築後12年目とのことなので、できるだけ早く、どのくらいの費用が必要なのか見積りを取りましょう。
3社程度は相見積もりを取って比べてみたいですね。
塗料によって耐用年数も異なるため、将来的に再度塗り替えを必要があるのかも考えて検討しましょう。

手元に資金がない場合は、リフォームローンを使用することになります。
外壁や屋根の塗装だけで150万円程度までであれば、基本的には無担保型のリフォームローンを検討することになります。
まずはご自身が普段利用している金融機関に相談に行きましょう。
その上で、他行のリフォームローンとの比較をしていきます。

住宅ローンの返済が残っているようであれば、住宅ローンの借り換えも併せて検討をしてみてください。
リフォーム資金を上乗せして借り換えをする方法もあるからです。
借り入れをすれば計画的に返済していくことになります。
今後の動きや退職金などのご家庭の収入を踏まえて返済計画を立てましょう。

また、この機会に雨樋(あまどい)などがこれまでの台風や降雪による被害を受けていないのかもリフォーム業者に確認してもらいましょう。
場合によっては、火災保険の給付対象になるかもしれません。

 

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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