【2022年5月28日号】食べ歩き

「スイーツの食べ歩き」。
どんな様子を思い浮かべますか?
観光地に旅行して有名なスイーツ店をめぐること。
それともクレープやワッフルを手に持って、歩きながら食べること。
後者は「歩き食べ」。
1980年代の原宿で若者文化として発生した行為とのこと。

歩かずに立って食べたら立ち食いですね。
食べ物がまっすぐに胃に入るので良いとか悪いとか。
江戸時代、寿司は立ち食いだった。
手でつまみ素早く食べて仕事に戻れる。
天ぷらだって立ち食いしやすく串にささってた。
時間節約にはなりますね。

「立ち食いそば」を「立食(りっしょく)そば」と呼ぶとイメージが変わるかも。
立食パーティー。
宴会場のあちこちにオシャレな料理が並べられ、好きな物を皿に盛ってその場で立って食べている。
問題なのは食べた量を把握しにくいこと。
その結果、食べ過ぎてしまうことも。


商店街に観光客を増やすため食事は大事。
「食べ歩き」できる街にするか、「歩き食べ」か、両方可能にするか。
1997年頃から「食べ歩き」という言葉が「歩き食べ」の意味も持ち始めた。
どちらの行為も今では「食べ歩き」。

喉の奥には2つの通路がある。
1つは食道、胃へつながる食べ物の通路。
もう1つは気管、肺へつながる空気の通路。
食べ物が気管に入らないよう、歩き食べは注意が必要です。

参考図書:小泉日和(2020)観光研究、31(2)、15-24

151223-文教広報誌BP顔写真

笠岡誠一(かさおか・せいいち)

1967年、広島県生まれ。
文教大学健康栄養学部教授。
管理栄養士。
食品栄養学修士(東京農業大学)。
博士(農学)(愛媛大学)。

山之内製薬(現・アステラス製薬)健康科学研究所研究員、アメリカ国立衛生研究所(NIH)客員研究員を経て現職。専門分野は栄養学、食品化学。レジスタントスターチに早くから注目し、レジスタントスターチを増やした「ハイレジ食」の開発なども行う。小説「きみのハラール、ぼくのハラール」や映画制作「CHO-KATSU」など、多分野で活躍中。

関連記事

TOP