浮世絵の“江島神社”と“遊行寺”
【2025年1月25日号】遊行寺惣門前に架かる大鋸橋(現・遊行寺橋)の傍らには、明治初頭まで江島神社の“一の鳥居”が建てられていました。歌川広重作の浮世絵“東海道五拾三次内藤沢”にも描かれています。この鳥居が江島神社へ参詣する江の島道の起点でした。
遊行寺(藤沢市)は徳川家と深い縁が
【2025年1月11日号】東海道藤沢宿の古刹(こさつ)・遊行寺は徳川家と深い縁があります。徳川家康は江戸に拠点をおいた直後に遊行寺へ百石の寺領を寄進し、また幕府は歴代遊行上人に対して馬五十疋(ひき)という伝馬朱印状を与え、遊行寺との関わりを深めます。本堂裏手に鎮座する宇賀神社を「御先祖徳阿弥公」建立の祖廟と位置付けています。
仮粧坂(化粧坂/鎌倉市)は国指定史跡です
【2024年12月7日号】鶴岡八幡宮前から窟(いわや)小路を進み寿福寺前で右折する武蔵大路は、仮粧坂(けわいざか)を通り、梶原を経て藤沢に向かいます。
鎌倉十井“六角ノ井”の伝説
【2024年10月26日号】材木座と小坪の境にある“六角ノ井”は鎌倉十井の一つ。井戸の外形は四角で現在はシートで覆われています。中は石が組まれて八角形で小坪側に二角、六角が鎌倉側にあるため六角ノ井と呼ばれます。
海蔵寺の薬師堂には多くの尊像が
【2024年9月28日号】海蔵寺(扇ガ谷)の薬師堂(仏殿)は安永5年(1776)に浄智寺から移築されています。中央に薬師三尊像がまつられ、その後ろに十二神将が左右に6体ずつ配置され、他にも伽藍(がらん)神や達磨(だるま)大師・弘法大師像などが安置されています。
“海蔵寺”の開山は源翁禅師です
【2024年9月14日号】海蔵寺(扇ガ谷)は臨済宗建長寺派の古刹(こさつ)です。この地は亀ヶ谷坂と仮粧坂とに挟まれた静かな谷あいにあり、鎌倉防衛の要衝地でした。元は真言宗の寺跡に建長5年(1253)に6代将軍宗尊親王の命で前能州(能登国)太守の藤原仲能(なかよし)が七堂伽藍(がらん)の堂塔を整備します。










