来春、第一子を出産予定。
2人目も考えています。
今後教育費の準備ができるか心配です。
学資保険に加入したほうがよいかなども気になります。

藤沢市・Dさん(33歳)
藤沢市・Dさん(33歳)
秋山友美
秋山友美

今が家計見直しのチャンス
予算を作ることから

収支内訳

◆月間収入(手取り)

夫 ………………350,000

妻 ………………300,000

◆月間支出

住宅費 …………102,000

食費 ……………50,000

水道・光熱費 …15,000

通信費 …………16,000

医療・衛生費 ……7,000

被服費 …………20,000

日用品・雑貨 …10,000

保険 ……………40,000

小遣い・交際費(夫)

 ………………95,000

小遣い・交際費(妻)

 ………………95,000

貯蓄 ……………200,000

◆ボーナス収入

手取り合計 ……700,000

◆ボーナス支出

旅行 ……………200,000

貯蓄 ……………500,000

◆現在の資産

預貯金 ………3,200,000

 

現在、Dさん夫妻は二人とも収入があるので貯蓄ができていますが、妻の育児休業や時短勤務などで収入が減る見通しです。
家計の見直しを図るには、子育て費用と教育費を含めた予算を二人で作ることから始めましょう。

高校までの教育費は日々の家計から支出する想定として、それとは別に大学資金を子どもが生まれたときから積み立てるプランが基本です。
高校までは公立か私立かによって金額だけでなく、受験費用がかかるタイミングも異なるので、教育方針を話し合いながら予算づくりを。
文部科学省の「子供の学習費調査」等から平均データが把握できます。
大学資金は、例えば私立理科系4年間で平均540万円。
児童手当をしっかり貯めると200万円弱になる見込みなので、足りない分を積み立てる計画です。

学資保険など 貯蓄性を重視した保険は返戻(へんれい)率が 低くなっているため、現在は有利な商品とは言えません。
教育費分として必要な保障を、遺族の生活費と合わせて「収入保障保険」などの
掛け捨て型保険で準備することができれば、学資保険にこだ わる必要はありません。
現在加入している保険が貯蓄型であれば、それをうまく活用できないかも含めて、この際、保険全般の見直しをしましょう。

子育て費用に関しては0歳児は月4万円程度かかるというデータもあります。
しかし衣料品や生活用品などは湘南でも盛んなフリーマーケットやSNS上での譲り合いなどを上手に利用することで倹約できそうです。

夫婦それぞれのお小遣いを今後どうするかは、Dさん夫妻の家計において大きなポイントです。
その点も併せてじっくり二人で生活設計について話し合ってみることが肝要ですね。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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