ネットショッピングに夢中

　

　

Tさん夫妻は、毎年2回海外旅行、国内も毎月のように旅行して楽しんでいました。
しかしコロナ禍でどこにも出かけられず、ついついネットショッピングや楽器や料理道具、家電や洋服などを買い続けてしまったそう。

しかし、満足感が得られず、買い物後に後悔することが多いとのこと。
「一年の計は元旦にあり」と言いますが、今年一年満足度が高いお金の使い方ができるように、この機会に改めて価値あるお金の使い方について考えてみましょう。

　

■上手に使ってこそ発揮されるお金の価値

お金はそこにあるだけでは単なる紙切れです。
使って初めてその「価値」が発揮されます。
そのため、お金を稼ぐ力や貯める力、増やす力と同時に、上手に使う力を身につけることが大切です。

お金を使う力を磨くには、まずTさんの「価値観」を明確にすることが重要です。
人生や生活をするにあたって大事にしていることは何でしょうか？
その価値観に合ったお金の使い方をすることがポイントです。
そうすれば支出にメリハリが出て、結果として無駄使いが減ります。

Tさんは、旅行にお金を使っていた時は満足感があったとのことなので、「ものを所有すること」よりも「経験すること」に価値を見いだし、満足度が高かったのかもしれません。
そして旅行に行けない今は、ネットショッピングをするという「経験」に楽しさを感じてるのでしょう。

　

■洋服や靴は店頭で。後悔しないものに限ってネットで購入を

ネットショッピングは便利ではありますが、購入した後に後悔することが多いという場合は、買い物はあえて店頭でする方がよさそうです。
ご夫婦で「買い物に行くこと」を一つのイベントとして旅行の時のように楽しむ作戦です。

日用品など、いつも使う銘柄が決まっているものはネットで手軽に購入するとしても、洋服や靴などは実際に商品見て試着をすることで無駄のない買い物ができます。
「今回は冬物の衣料を買う」というように決めておくことも大切です。
今年はお金を使う力を磨いていきましょう！

　

秋山　友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP（R)（一財）生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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