【2022年12月24日号〜家計簿コーチングより】

友人たちが子どもを持ったり、家を買ったりしているので焦りを感じています。家を先に買うほうがよいのか、子どもが先か、また、賃貸と持ち家、どちらにするのかなど、悩みが尽きません。

藤沢市・Hさん(34歳)、妻(33歳)
藤沢市・Hさん(34歳)、妻(33歳)
秋山友美
秋山友美

家はお子さん誕生後をお勧め
貯蓄を増やしておきましょう

同世代の友人たちが相次いで家を買ったことで、周囲に遅れをとったような気分とのこと。お気持ちは分かりますが、「人は人、自分は自分」です! Hさん夫妻の価値観に合った選択をしてください。

まず、賃貸か持ち家、どちらがよいのかについては、双方にメリット・デメリットがありますので、正解がありません。Hさん夫妻の、住まいや今後の生活スタイルに対しての希望を整理し、その希望により合っている方を選択しましょう。 

また、お子さんが欲しいと考えているそうですので、家を購入するにしても、お子さんが生まれた後にすることをお勧めします。子どもができることで、ライフスタイルや考え方が変わり、お二人の住まいに対しての希望も大きく変化する可能性があるからです。例えば、駅近より自然が多い郊外、マンションより戸建、実家の近くや子育てに優しい街など、住みたいエリアなども変わる可能性があります。

また、現在、共働きとのことですが、お子さんができるとお二人の働き方が今とは違ってくるかもしれません。働き方、収入によって、無理のない住宅ローン返済額も変わります。若いうちに住宅ローンを借りた方が返済期間を長くすることができ、有利という見方もありますが、家を購入をするまでにしっかり貯蓄をして借入額を減らすことができれば、その分を補うことができます。

今のお住まいを気に入っているとのことですので、家に対しての考え方が定まっていない段階で無理をして購入をするのではなく、お子さんを待ちながら、欲しい家が見つかった時にすぐに動けるように貯蓄を増やしておきましょう。

収支内訳
◆月間収入(手取り)
夫…280,000
妻…200,000
◆月間支出
住居費…100,000
水道光熱費…25,000
通信費…12,000
保険料…8,000
食費…70,000
日用品…20,000
小遣い…100,000
レジャー…20,000
そのほか…35,000
貯蓄…90,000
◆ボーナス収入
 夫…800,000
 妻…460,000
◆ボーナス支出
旅行など…200,000
そのほか…500,000
貯蓄…560,000
◆現在の資産
貯蓄…9,000,000


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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