【2023年9月23日号〜家計簿コーチングより】

長男がお金に興味を示し始めました。お小遣いについてアドバイスしてください。最近、動画視聴のサブスク(月額2200円程度)をねだられ、金銭教育を始めなければと思っています。

藤沢市・Mさん(33歳)、夫(35歳)、長男(4歳)、二男(0歳)
藤沢市・Mさん(33歳)、夫(35歳)、長男(4歳)、二男(0歳)
秋山友美
秋山友美

お金に興味を持った時から
日常生活を通じて教育を

Mさんは、現在は外出した際など、お子さんにおねだりされたらジュースを買ってあげたり、1回だけゲームをさせてあげたりしているそうですが、小学生になったらお小遣い制にしようと思っているとのことです。

お金に興味を持ったタイミングが金銭教育の始め時です。ぜひ親子でお小遣いについて話し合いをするところから始めてください。

お小遣いの金額は、金融広報中央委員会の調査によると小学校低学年で月1回500円程度が多いようですが、正解はありません。本人がお小遣いでどこまで買うのかによって変わってきます。
ジュースやゲーム代など普段の生活でお子さんが買い物する時をイメージして、親子で話し合って決めてください。

■定額制と報酬制のメリットとデメリット
お小遣いの渡し方も月1回など、一定期間に一定額を渡す「定額制」とお手伝いの対価として渡す「報酬制」があり、どちらもメリット・デメリットがあります。
定額制の場合は、そのお金は当たり前にもらえるものではなく、親が働いて得たお金だということを伝えることも大切ですね。
報酬制の場合は、報酬がもらえないとお手伝いをしなくなるというようなデメリットがあります。
家族で助け合うことの大切さなど事前にしっかりと話しておく必要もあります。

サブスク(月額課金・定額制配信など)は、いわば目に見えないサービスなので、伝え方が難しいですね。「限られたお金」の中から自分でお金を支払う経験をしてからでないと理解できないかもしれません。
お小遣いを使って実際に買い物をする体験をしてからお話をしてみてはいかがでしょうか。
また、日頃、親がサービスを受ける時に、そのサービスに対してお金を支払っていることを分かりやすく伝えるのもいいですね。

日常生活の中でお金が動くタイミングは、金銭教育の好機ととらえ、お子さんとコミュニケーションをとってみてくださいね。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


相談受付中!

1カ月の家計簿と相談内容(詳細な家計簿なしで相談のみもOK)を書いて、ご応募ください!