【2023年10月28日号〜家計簿コーチングより】

一番節約できるはずの食費を抑えることができません。
パートを始めて家計を助けたいのですが、持病のため職場復帰も難しい状況です。
どうすればよいですか。

茅ヶ崎市・Oさん(45歳)、夫(46歳)
茅ヶ崎市・Oさん(45歳)、夫(46歳)
秋山友美
秋山友美

固定費の見直しをして
予算内で生活できるように

現状は、毎月の赤字分を貯蓄を切り崩して生活している状態とのこと。まずは、月の支出を収入の範囲で生活できるように改善したいですね。
収入や支出の数字に曖昧な部分があるようなので3カ月でよいのでいくら収入があり、何にいくら支出しているのかをしっかりと把握するところから始めましょう。

その上で、手間はかかりますが、まずは固定費の見直しです。住居費の負担が重いですが、見直しはできませんか。夫婦2人暮らしなので、状況によっては住み替えも検討する必要があると思います。

また、通信費、保険料はこの機会に見直しを。「夫の趣味代や夫婦でのカフェや食事の時間を大切にしたい」とのことですので、そこにお金をかけるためには、その他の支出をどれだけ削れるかです。毎月の収支を把握して、固定費の見直しをした上で、収入の範囲で生活をするとした場合に食費に毎月いくらかけられるのかを計算してみましょう。
そして、その食費をカフェ代や外食費など自分たちの楽しみのための食費とそれ以外の食費を分けて予算を作り、予算の範囲で支出をコントロールしていきます。

ただし、クレジットカード等で買い物をしているといくら使ったのかがわからなくなりますし、甘えが出ます。その場合は、一度現金支払いに変えて、予算分の現金でやりくりをする癖をつけるところから始めましょう。

家計改善には、特効薬や魔法があるわけではありません。食費が多いと罪悪感を持って使うのではなく、この機会に予算管理に徹底的に取り組んでみてください。

収支内訳
◆月間収入…350,000
◆月間支出    
住居費…140,000
食費…150,000
光熱費…15,000
通信費…10,000
保険料…15,000
車維持費…30,000
美容費…5,000
日用品…2,000
医療費…6,000
◆ボーナス収入…700,000
◆ボーナス支出    
帰省費…100,000
趣味費…200,000
その他…200,000
貯蓄…200,000
◆現在の資産
預貯金…500,000


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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