【2023年11月25日号〜家計簿コーチングより】

来年からNISAが変わると聞きました。
現在、銀行で「つみたてNISA」を行っていますが、
新NISAに向けて何かしておくほうがよいのでしょうか?

藤沢市・Fさん(45歳)、夫(45歳)
藤沢市・Fさん(45歳)、夫(45歳)
秋山友美
秋山友美

この機会に投資方針を整理
幅広い投資なら口座変更も

これまでと変わらず銀行で積み立て投資を続けていくつもりなのであれば、通常は手続き不要で新NISA口座が自動的に開設されます。そのため特に今から行うことはありません。
ただし、新NISAは、年間の非課税投資枠が増え、つみたて投資枠と成長投資枠を併用することができるようになるなど活用できる幅が広がります。この機会に今後いくら投資をするのか? 何に投資するのか? など投資方針を整理してみましょう。

銀行では投資信託には投資ができますが、種類が限られています。また、証券会社とは異なり、成長投資枠で投資ができる個別株式等への投資ができません。そのため、より幅広く投資を行っていきたいのであれば、新NISA口座の金融機関を変更することも検討し、年内に手続きをしましょう。

口座変更手続きをする場合は、まず、現在つみたてNISA口座を開設している銀行から「勘定廃止通知書」を取り寄せします。その上で、新NISA口座を開設する金融機関に口座開設の申し込みをして、書類を送付します。
口座変更をした場合、これまで積み立てをしてきた商品を新NISA口座に移管することはできません。
しかし、これまでの積立分は、現在の銀行で非課税期間終了までそのまま運用を継続することができます。
ご自身が利用するタイミングまでは運用を継続しておきましょう。

現在NISAの口座がある人

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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