【2025年7月12日号〜家計簿コーチングより】

夫がシンガポールに約2年の予定で赴任することになりました。一緒に行くか、日本に残るか、経済面ではどうなのかと悩んでいます。

藤沢市・Aさん(44歳)、夫(47歳)
藤沢市・Aさん(44歳)、夫(47歳)
秋山友美
秋山友美

3つのポイントを確認。どんな生活を望むかを考えて話し合いを

経済面、生活環境の変化など、迷いますよね。お金の面で確認しておきたい点を整理してみましょう。

①会社の手当・補助制度を確認
・帯同手当:配偶者が一緒に海外に住む場合に支給される
・単身赴任手当:妻が日本に残る場合、夫に支給される手当(月数万円+帰国旅費補助)など
・住宅補助:現地の住居費は全額会社負担かどうか
・海外勤務加算制度:企業によっては海外勤務期間を退職金に加算するなど


②妻の社会保険を確認
 夫が日本の社会保険に継続加入できるのか、 脱退するのかで異なります(下表参照)。


③家計への影響を予想
・生活費の見積もり:帯同なら現地の生活コスト、日本に残るなら二重生活費(家賃・光熱費など)を比較します。
・妻の働き方:シンガポールでは配偶者ビザでの就労不可。就労ビザの申請が必要です。

このように経済面では、会社の手当や社会保険、そして家計面を踏まえて比較検討をしていきます。
ただ、とても大切なのは、Aさんがどのような生活を送りたいのか、シンガポールで生活をしたいのかなど、Aさん自身の気持ちや人生設計です。夫としっかりと話し合いをしてくださいね。

秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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