【2026年4月25日号~家計簿コーチングより】
年金などの収入はあるものの、貯蓄を取り崩す状況が続き不安です。
それなのに浪費が増えてしまうこともあり、どう家計と向き合えばよいか悩んでいます。
「使うお金」と「守るお金」を分けて安心感と支出のコントロールを両立
将来の資産が20年、30年で減少し、枯渇してしまう見通しがある中でも支出を見直すことができない…。
こうした相談は決して珍しいものではありません。
Mさんの家計収支については、金額の単位や内訳に不明確な部分も見受けられたため、個別の支出項目ごとの詳細なアドバイスは控え、全体としての考え方をお伝えします。
■行動経済学に改善のヒントが
注目したいのが、「不安と支出の関係」です。
行動経済学では、人は将来への不安が大きいほど目の前の安心感を優先する傾向があるとされています。
たとえば、不安を和らげるために買い物をしたり、美容などにお金を使うと、その瞬間は気分が軽くなるものの、その効果は長く続かず、同じような支出を繰り返しやすくなります。
Mさんは、これまでの生活水準を見直すことに強いストレスを感じ、実際に衝動的な支出と不安を繰り返しているとのこと。
つらい状況ではありますが、行動を変えなければ家計の状況も将来の不安も変わりません。
■将来の生活費は別口座で管理
大切なのは、「我慢」ではなく「安心できる仕組み」を整えることです。
たとえば、毎月使ってよい金額を決めて、その範囲で自由に使う一方、将来の生活費や介護に備える資金は別口座で管理し、簡単には引き出せない形にします。
「使うお金」と「守るお金」を分けることで、安心感と支出のコントロールが両立しやすくなります。
■家族と支え合って一歩前進
こうした仕組みづくりが難しい場合は、家族と状況を共有し、協力を得ながら進めることも有効です。
無理に一人で抱え込まず、支え合うことが安定につながります。
お金が自然に増える魔法はありません。
だからこそ、「自分にとっての安心」を整理し、小さな一歩でも行動に移すことが大切です。
その積み重ねが、将来の安心を形にしていきます。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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