子育て中のお悩みに、他の読者の皆さんなどから「うちはこんな感じです」という「あるある」エピソードが届きました。藤沢市で長年子育てアドバイザーを務める宗藤純子さんのアドバイスも参考にしてください。

■ 中学受験を控える小6長女の生活の乱れが気になります
中学受験を控える小6の長女がいます。
本人が受験を希望し塾に通っているのですが、最低限の宿題や直しを終えたら、マンガやテレビに費やす時間の方が長い印象で、夜も勉強以外のことで遅くなり、寝るのが24時近くになることも多いです。
やる気が見られず生活面での乱れが気になる状況で、中学受験をしなくてもよいのではないか?と思い、本人に、そのような生活で合格に近づけるのかと聞きましたが、知らん顔をしています。
皆さまならこんな時、どうされますか? 
アドバイスをお願いします。

★「寝るの大好き」さんの投稿
私が親なら、まずは「あなたのことが大切で、体が心配」と子どもに伝え、「おうちのルール」として絶対に守る就寝時間または起床時間を話し合って決めると思います。
勉強のことは本人の問題なので放っておきます。
私の兄の話ですが、中学から生活リズムが崩れていたものの、難関有名高校に合格しました。
入学後も生活リズムの乱れを引きずり、周りのレベルに全くついていけず自己肯定感も下がり、家庭内がすごく荒れた時期がありつらかったです。
どんな進路でもあなたのことが一番大切で、いつも信じて応援はしているけど心配もしていると伝えてみてほしいです。
(寝るの大好き)


★「おこと」さんからの投稿
中学受験をした自分のことや、現職場で某難関学校に自らの意志で合格させたママがいますのでいろいろと踏まえて書かせていただきます。
小学校高学年は、環境や心境の変化で興味のあることがコロコロ変わります。
以前はその学校に行きたかったけど今はどうなのか、オープンキャンパスなどを利用して改めてご本人の意見を整理する時間を設けられても良いかもしれません。
また、興味のある教科の本などを持ってカフェへ行き、親は黙々と別の本を読む、お子さまはその雰囲気でまねして本を読むなど、勉強の環境や、やり方をいつもと少し変えると新鮮味があるかもしれません。
(おこと)

★「3ブラザーズママ」さんからの投稿
中学受験経験者の自分の経験から言うと、私は塾が向いてなかったので通信教育でマイペースにやりましたが、自分なりの目標を立ててこなすようにしていました。
受験を意識して英検や漢検などの小さな目標をつくり、放課後はミニバスなど友達との時間も作るため、雨や寒い日に集中して勉強するなどメリハリを大事にしていました。
「やらされている感」がないように小学校の今しかできないこと、未来の自分のためにやるべきことを整理して、娘さんのぺースで計画をたてるのはいかがでしょうか! 
(3ブラザーズママ)

子どもたちの思いに気付き、寄り添う積み重ねが、安心して挑戦できる土台になります
自分の世界を大切にしながら成長する子どもたち。
親としての向き合い方に悩む場面もありますね。
受験を控える小6の娘さんには「伴走」を意識して、夜更かしも息抜きや自分を整える時間かもしれません。
「疲れてない? しんどかったら話してね」と声をかけ、結果より過程を認める関わりを。
小2の息子さんには「寄り添い」を意識し、「やりたいことがあるのね」と気持ちを受け止め、「いつならできそう?」と選択肢を一緒に考える関わりを。
怒っても「やらされ感」が残るだけです。
子どもたちの声にならない思いに気付き、「どうしたい?」と問いかけ、寄り添う積み重ねが、安心して挑戦できる土台になります。
(10月25日号掲載)

宗藤純子さん
藤沢市在住。都内私立幼稚園教諭主任を経て、保育士・子育て・家庭教育アドバイザーとして、産前産後、乳幼児期から思春期までの家族支援に約40年従事。
2010年神奈川県子育て支援大賞「奨励賞」。市内親子活動・支援サークル主宰。
短大非常勤講師、元鎌倉市医師会立産科診療所外部講師

「子育ての会ベビーぴよぴよ012」
https://ameblo.jp/piyopiyostaff/

宗藤純子公式ホームページ
https://junkomuneto.com/