あつあつふっくらジューシーな開き干しは、居酒屋さんの定番メニュー。酒の肴(さかな)として親しまれているホッケは、北国のイメージが強い魚ですが、まれに相模湾でも水揚げされることがあります。
北の海から太平洋沿岸を下りてくる寒流の親潮は、南の海から上がってくる暖流の黒潮とぶつかり、三陸から銚子沖周辺にかけて豊かな漁場を形成。冷たい海を好むので、親潮に乗って相模湾に入って来るのではないかと考えられています。相模湾は黒潮の影響が強く、近年は温暖化の影響もあって、冬でも南の海から運ばれてくる熱帯性の魚類が多く確認されるようになってきました。
今期は厳冬傾向で、親潮の影響が強かったのか、江の島定置網で漁獲されたホッケが、十数年振りに搬入されました。レアな相模湾産ホッケなので、順調に飼育できれば相模湾ゾーンの沿岸水槽で展示したいと思います。
(新江ノ島水族館 えのすいトリーター 岩崎 猛朗)
新江ノ島水族館
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藤沢市片瀬海岸2-19-1
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