鎌倉本覚寺の夷(えびす)神は源頼朝が幕府の裏鬼門の守り神として、厄除け、悪を倒す武人としてまつられました。

その後、門前の滑川にかかる「夷堂橋」まで材木座から船が上がると港の守り神へとご利益を広げ商売繁盛の夷様になります。

本覚寺
鎌倉市小町1-12-12
JR鎌倉駅から徒歩5分

 

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夷堂には大変古いお姿の夷尊神をまつります

本覚寺の夷堂
本覚寺の夷堂

本覚寺は日蓮が佐渡からの帰還後に夷堂に滞在した縁から創建されています。
現在の夷堂は昭和56年に日蓮七百年遠忌の機会に再建され、そして「鎌倉えびす」のお祭りが行われるようになりました。

江戸中頃より鯛を抱え、釣りざおを持つにこやかな「恵比寿」が普通ですが、ここの夷は岩の上に座り合掌し、前方をにらみつける大変古い珍しい姿です。

文字では弓に人を書く「夷」です。

本覚寺の本堂
本覚寺の本堂

 

お正月は鎌倉の風物詩「鎌倉えびす」にお出かけを

にぎやかな鎌倉えびすの様子
にぎやかな鎌倉えびすの様子

同寺では正月の三が日は「えびす初詣」が、10日には「鎌倉えびす大祭」が行なわれ、ご利益豊かな夷様の福笹を福娘が授けてくれます。
福笹は夷堂の周りで茂っている鳳凰竹という笹から作られています。
この笹に吉兆という「戎三郎」と書いたお札をはじめ、打ち出の小槌(こづち)や大福帳、米俵、千両箱などが取り付けられた福笹がにぎやかに売られていきます。

 

落語「かつぎや」

呉服屋の伊勢屋に正月二日の夕方に威勢の良い舟屋(ふなや)がやってきて
「旦那は恵比寿顔で奥様は弁天様のように美しい」
とかつぎます。

舟屋「この店は七福神おそろいでますます繁盛」

伊勢屋「ありがとう。待てよ七福神?
    私が恵比寿で家内が弁天。
    二福しかないよ」

舟屋「いいんです。
   ご商売が呉服(五福)で
   合わせて七福神でございます」

※舟屋(七福神が乗る宝船の絵を商いする人)

 

 

かん治さん

「鎌倉検定は1級で
 お酒は2級を飲んでいまして、
 プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」
がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。