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宝戒寺本堂/鎌倉市小町3-5-22。鎌倉駅東口から徒歩10分

宝戒寺(ほうかいじ)は北条義時以降の代々の“得宗家”屋敷跡に建てられています。
幕府滅亡後の建武2年(1335)後醍醐天皇が北条一族の鎮魂を弔うために足利尊氏に命じて、建立。本尊の地蔵菩薩坐像は子育経読地蔵大菩薩(こそだてきょうよみじぞうだいぼさつ)の名で親しまれ、秋にシロハギが参道や境内一円に咲き誇るので“萩の寺”としておなじみです。
5月22日には徳崇大権現会が行われます。

本尊“地蔵菩薩坐像”は国重文です

◆両脇侍に梵天、帝釈天をお祀(まつ)りしています 
本尊胎内に京の仏師憲円(けんえん)が貞治4年(1365)5月に彫像したことが銘記されています。
像高90.3㎝で、右手に錫杖(しゃくじょう)、左手に宝珠を持ち比丘(びく)のお姿です。頭は大きめで、眉が長く、穏やかな表情をしており、両脇侍に梵天、帝釈天を従えています。寄木造、玉眼入の国重文です。


徳崇大権現会は北条一族を弔う供養です

◆毎年5月22日に行われます
境内の徳崇大権現堂には“北条高時公”像がお祀りされています。徳崇大権現会が行われる5月22日は権現堂から輿(こし)に乗せて高時公像を本堂に迎え“大般若経転読会”が行われます。
5月22日は、新田義貞による鎌倉攻めで、鎌倉幕府滅亡の日で、高時公以下870余人が東勝寺(宝戒寺の裏山にあった北条氏の氏寺)で自刃。境内には東勝寺で戦没した諸霊供養の宝篋印塔があります。

高時公像が輿に乗り本堂へ
鎮魂の宝篋(きょう)印塔

境内に咲く花々には白い花が多いようです

宝戒寺は花の寺として四季折々多くの花々を楽しめます。北条氏の鎮魂の寺の意味合いでしょうか。
2月のシダレウメ、4月のサクラ、9月のシロハギ、シロヒガンバナ等の白い花が宝戒寺の境内によく似合い、見事に咲かせます。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。