画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: kanji-title.jpg
円覚寺舎利殿/鎌倉市山ノ内409 JR北鎌倉駅から徒歩1分

円覚寺の舎利殿(しゃりでん)には源実朝が宋(中国)の能仁寺に使いを出していただいた「佛牙(ぶつげ)舎利」というお釈迦様の歯(上顎右牙)がまつられています。舎利殿は開山・無学祖元(仏光国師)禅師の塔所“正続院”の昭堂(しょうどう=開山堂)です。
建造物として神奈川県で唯一の国宝です。鎌倉時代に宋から伝わった建築様式の禅宗様(唐様)を代表する最も美しい建築物です。

舎利殿は正続院の中心的な建物です

◆正続院の正門から主要な建物が真っすぐに並びます 
正続院(しょうぞくいん)正門入口の四脚門、奥の唐門、舎利殿、開山堂が南向きに真っすぐに建ち、開山堂の奥には開山・無学祖元禅師の墓塔が建っています。
舎利殿はその中心的な建物で屋根は裳階(もこし)付き、入母屋(いりもや)造、杮葺(こけらぶき)の間口奥行きとも方三間の土間式仏堂です。

円覚寺入口の総門前

舎利殿は西御門にあった大平寺仏殿でした

◆舎利殿は北条氏康によって円覚寺に移建
鎌倉尼五山第一位の大平寺(廃寺)は西御門(にしみかど)にありました。鎌倉時代の創建です。
戦国時代に安房の里見氏が鎌倉に攻め入り大平寺住職を連れ去り夫人とすると、当時、鎌倉を支配していた小田原の北条氏康は激怒し同寺を廃絶。
永禄6年(1563)の大火で正続院が焼失していたので氏康は大平寺仏殿を円覚寺に移建し舎利殿として現在に至ります。

円覚寺入口の総門前

“宝物風入”では舎利殿の特別拝観も

“宝物風入(ほうもつかぜいれ)”は、文化財の虫干しを兼ねて展示するもので建長寺と同じ日<今年は11/3(金・祝)~5(日)>に開催されています。時間は9:00~16:00(11/5は15:00まで)。
普段は立ち入りの許されない「正続院」の門内に入り、舎利殿の正面近くまでお参りすることができます。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。