

(鎌倉駅東口から護国寺先の入り口まで徒歩27分)
衣張山(きぬばりやま)は鎌倉市の東部にある標高120.2mの山です。
山頂からは鎌倉の街が一望でき、好天の日には富士山、江の島を見られます。
山名の由来は、源頼朝が夏の暑い日に妻政子の「雪景色が見たい」という願いをかなえるために、この山に白い絹を張らせて雪景色に見せました。
これは平安時代に宇多天皇が真夏に雪見をするために京都衣笠山に絹を掛けた故事が元だともいわれます。
別名“衣掛山”とも呼ばれました
◆近在の尼さんが衣を松の木に掛けてさらしたため衣掛山とも
山の近くに住む尼さんが松の木の枝に衣を掛けてさらしたことから“衣掛山(きぬかけやま)”とも呼ばれたと伝わります。
他にも、北条政子が父北条時政に頼んで白絹を掛けてさらしたので名付けたといわれます。

衣張山ハイキングコース
◆衣張山ハイキングコースはかつての巡礼路の一部を歩きます
報国寺の少し先の左手から登り、山道を歩くと“浄明寺緑地”に着きます。
ここは昭和40年代に鎌倉逗子ハイランド分譲地を造成した時、鎌倉市への提供公園として造園。
正式名称は「鎌倉市子ども自然ふれあいの森」です。
その先のパノラマ台からは、天気の良い日には相模湾や富士・箱根の山々を眺望することができます。

坂東三十三観音霊場巡りの巡礼路でした
衣張山の一帯は坂東三十三観音霊場巡り一番札所の“杉本寺”から二番札所の逗子“岩殿寺”に通じる観音めぐりの巡礼路の一部でした。
その名残でしょうか。
山道の所々に五輪塔やお地蔵様が見られます。
現在では、鎌倉逗子ハイランドの宅地造成等のため、道は切断されています。
かん治さん
「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。


