
【2025年12月20日号 vol.57】
学校で教えてくれない社会の授業は、人生を強く生きる方法を学ぶ授業です。学校では「お勉強」を、社会の授業では「生きる力」を学んでほしいと思います。
今回の授業は引き続き「インプット」について。
今回の授業では「生きる力に直結するインプット」について学んでいきます。
まずは前回の授業の振り返りをしましょう。
インプットは「アウトプットのためにある」ことを学びました。
インプットには大きく3つの視点があります。
①どこにインプットをするか (インプットする場所)
■頭にインプットする
(頭脳インプット)
■体にインプットする
(体脳インプット:体脳は私が作った造語。覚えやすいと思います)
「頭脳インプット」と、「体脳インプット」があります。
頭脳インプットは一時的な記憶で終わりやすく、テスト後勉強内容を忘れるのが典型です。
一方、体脳インプット(造語)は持続的にアウトプットでき、忘れにくい特徴があります。
肉体だけでなく「心に残る物語」や「感情・体験」も含まれます。
最たる例は自転車練習で、体が動く限りアウトプット可能。まさしく最強のインプットです。
②アウトプットにつながっているかどうか (インプット情報の出力の有無)
「頭脳」インプットのみではアウトプットにつながりにくい。「体脳」へのインプットは持続的にアウトプットできる。
そして「体脳」インプットであってもアウトプットのタイミングや場がなければインプットの意味がなくなります。
③それがプラスにつながるか、マイナスにつながるか(インプットの有効性)
結果がマイナスなら悪いインプットだったということ。
〈まとめ〉
インプットは「アウトプットにつながるもの」そしてその結果が「未来のプラスになるもの」であるべき。
つまり、
未来の自分のプラスにつながるインプットを選ぶことが重要。
という内容でした。
今回の授業では「生きる力」に直結するインプットについて深堀りしていくため、2024年9月28日号の授業(第35回)を振り返ります。
「大切な投資の話①」自分を自分に投資するという内容でした。
〈第35回授業内容(要約)〉
お金ではなく投資するものは「自分」、投資先も「自分」。一番大切な投資の話です。
◎自分の何を投資するのか
自分に投資する際の「原資」は自分自身の「資質」や「能力」です。金融で資金がなければ投資できないのと同様に、能力がなければ自己投資は成り立ちません。
能力には多様な種類があり、それは伸ばすことが可能です。
例えば次の能力は「原資」といえます。
・学力・知力・体力・人間力・様々な経験値や技術
・情報処理及び選択能力
・忍耐力…
難しく考えなくても大丈夫で、「人間力」は「人づきあい」や「友情の深まり」など、「経験値や技術」では「料理」もその一つ。そう考えると、皆さんも昔より自分の「能力」が成長していることに気づくでしょう。
◎投資先はどこか
投資先は「自分の未来」です。社会人になると学生時代の学びだけでは通用しません。未来のための「原資」が足りない若手は
投資できるものを積み上げ、将来をより良いものにすることをやっていきましょう。
上記の赤文字の部分を見てください。インプットの授業の内容と重なっています。未来のために投資できるものは「正しいインプット」から作られるものです。
下記の第35回の授業の挿絵を見てください。

入社後、正しいインプットをした人と、インプットをしなかった人の将来の比較図です。
〈社会人になる前の人〉
社会人としての「原資」がほぼありません。いろいろなことにチャレンジしておくことも大切なインプットになります
〈社会人になってから〉
入社後はできるだけ仕事に没頭してください(週休2日が前提です)。
仕事の体脳インプットです。最初に「楽」を選択すると原資がない状態で自分の未来への投資ができません。ライフワークバランスを考えすぎるのは危険です。
〈ある程度の年齢の人〉
インプットはいつからでもできます。
中年になっても努力する姿は、凜々しく見えるでしょう。
みなさま頑張っていきましょう。
社会人大学
代表コンサルタント
桑名 伸
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