こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

今回の授業は前回(1月14日号)に続き「目的」「目標」を達成する方法です。
「目的」「目標」を達成できない人の逆をやるとうまくいく…  という内容です。

前号では「リスク」と「メリット」が時間の経過と共にひっくり返る(目的が軽い)事例を女性のダイエットになぞらえて紹介しました。

今号では「目的・目標を達成できる人とできない人の違い」を掘り下げていきます。

「目的」「目標」を設定しても失敗する人の特徴

■「リスク」と「メリット」が時間の経過と共にひっくり返る(目的が軽い)
(これは前号で紹介しました)
■最初の一歩が出ない
■目的・目標を自分だけのものにしている
■「思い」を目標にしている
■目的が相手の目的の邪魔をする
        など…

今回は「最初の一歩が出ない」を学んでいきましょう

前号のダイエットのお話でもよくあると思いますが、そもそも最初から何もやらずに挫折してしまうことも多いと思います。
例えば前回の事例ではダイエットを始めるのがズルズルと先に延びて、その間に友達からスイーツ店に誘われるとか。そもそも「挫折」以前の問題ですね、何も始まっていないのですから。
せめて「挫折」は経験しましょう。(笑)

この「はじめの一歩が出ない」という失敗には2種類あります

一つは前号でお伝えしたように、
・そもそも「目的」「目標」としては軽く、自分にとっては重要ではなかった
・重要でやらなければいけないことだが「まだ時間がある」と思って先延ばしてしまった
この2種類です。

一つ目は前号でお伝えしました。今回は二つ目について学び、失敗する人の反対の行動をしていきましょう。きっとうまくいきますよ。

反対のことをやるのは至極簡単です。

「『ちょっとだけ』すぐやる」
です。
いろいろな「ちょっとだけ」を紹介しますね。

■パソコン関係の何かであれば、デスクトップに「新規作成」でファイルを作ってファイル名を付ける
■何か物を作る場合は、必要な材料をなんでもよいから買ってしまう
■「●●しますね… 」と言ってしまう。(ここについては「目標を自分のものだけにしている」で解説をします)

目標を達成できない人のほとんどが、「最初のスイッチを入れない」ことが原因になっています。その悪の元凶は、
「まだ時間がある」
です。

重要なのに時間的に余裕がある…。これが問題なのですね。
「あとで大丈夫」がどれだけ大丈夫でなかったのか。失敗する人に学びましょう。失敗している人のほとんどが、「あとで大丈夫」をやっています。その逆をやります。

「今すぐ」やりましょう

すぐやらない原因は、「ちゃんと」しようとするからです。

やること=最後までしっかりやるとセットになっているから厄介

特に日本人はちゃんとしたい人が多いのでここにはまってしまうのです。
ちょっとだけで終わらせられても、それでスイッチが入るということを覚えましょう。
パーフェクトを目指すと腰が重くなりますよ。ちょっとでもいいのでやっていけばいい…、という「適当」が大事です。
人間はスイッチが入れば後は動くものなのです。最初のスイッチを大切にしましょう。

私の事例で恐縮ですが、「健康維持のため筋トレをする」と考えました。
しかし、一向に筋トレが始められません。半年が過ぎました。私は「なかなか実行に移せないな。健康維持もできていないな」と考えるようになりました。
でも、「忙しいから無理かもしれないな…」というような感情もあり葛藤していたと思います。
そして、何もしていない自分に嫌気がさしてとった行動が「パーソナルジムに申し込む」という行動でした。
正直、仕事の時間を考えると難しいと考えていましたが、申し込んでお金を払ってしまったことから早起きをしてでも行くようになりました。筋トレの前日にはお酒を飲まないようになり、行動に変化が起きました。今思えば、自分一人で筋トレをする勇気はなかったのでしょう。
ちょっとやるという事例になるかわかりませんが、一歩目を踏み出すことで動き出すという参考にしていただければと思います。

「まだ時間がある」→「なんでもいいからちょっとやる」

少しの変化で大きな結果に変化することでしょう。