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こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

今回の授業は引き続き「目的」「目標」を達成する方法の4回目、最終回です。

◎前号まで
目標が達成できない人の特徴である、次の3つを紹介してきました。

「目的」「目標」を設定しても失敗する人の特徴

■「リスク」と「メリット」が時間を経過とともにひっくり返る(目的が軽い)
■最初の一歩が出ない
■目的・目標を自分だけのものにしている

今回は最後の2つ

■「思い」を目標にしている
■自分の目的が相手の目的の邪魔をする

を勉強しましょう。

では、「思い」を目標にしている…これは、どういうことでしょうか。

目的という「的」に当てる(達成する)ための道標(みちしるべ)が目標です。その目標が「思い」だったらどうなるでしょう?
道しるべですから「指標」でなければいけません。「思い」だけでは指標になりません。
悪い例で説明すると分かりやすいです。

「徹底的に」「頑張って」「筋トレをする」

こんな目標立てていませんか?
「何を」「いつ」「どのくらい」やったら達成なのかが全く分かりませんね。
できたかどうかよく分からないので「道しるべ」になっていないのです。

次のような言葉は、目標設定の時のNGワードと覚えておくと良いでしょう。

「頑張る」「できるだけ」「徹底する」「真剣に」「時間ができれば」「絶対(必ず)」・・・など

先ほどの悪い例を、正しい目標の設定方法に変えると、
「週2回、朝7時から8時の間で30分間の筋トレをする(腹筋●回、スクワット●回…)」
という感じになります。


正しい目標設定は「5W2H」をなるべく入れることが大切であり、達成した・しないを明確にすることです。


「思い」の目標は、目安がよく分からないからダメなのですね。


最後に、

■自分の目的が相手の目的の邪魔をする

を勉強しましょう。

これは、自分の目的達成が、自分以外の誰かの目的達成の邪魔をしてしまうことや、誰かに痛みを与えてしまう場合です。
そして、自分が目的を達成しようと頑張れば頑張るほど、抵抗勢力が出現してきます。
ビジネスで「シェアを奪う」というのもそうですね。

これが人間関係だと相当厄介なことになります。
誰かの恋人や伴侶を略奪する…という話はよく聞きますが、大好きだからどうしても「欲しい」という目的は、達成しても結果には不幸が付きまといます。
国同士の場合、戦争がその最たるものと言えます。

「目的」を持ち「目標」を立てることは、人が幸せになるためにやることだと思います。しかし、自分の目的が、誰かの目的の邪魔をしていないか、注意をすることが大切です。

最後に、私自身が、自分に言い聞かせる意味でも一言。
特に男性陣に対して。ストレス発散も必要ですが、自分の目的達成が、奥様の目的を邪魔していないか、気を付けるべきかもしれないですね。