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こんにちは。
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。

学校で教えてくれない 社会の授業では、社会の本質を学び、幸せになるための (不幸にならないための)正しい考え方についてお伝えします。

今回は、「頂点を目指してはいけない?②」

前回の授業に、湘南のカメさんよりコメントをいただきました。
前回の「頂点を目指してはいけない?」の授業>>こちらから

「頂点を目指してはいけない?」を読んで、ある大手スーパーの社長の戒めの言葉を思い出しました。
「(会社を)そんなに大きくしなくていいんだ。日本一の食品スーパーって言われるけど、本当は1番が最も危ない。また、ある野球選手はトップ選手を目指さず、プロでいられる最低限の勝率を上げることがプロで居続けるための秘訣(ひけつ)だと言っていました。
トップの成績は無理して続けられるものではなく、頂点でなくても安定した勝率を上げていれば、長くプロとして食べていけると。「頂点を目指さない」ということは結婚に限らず、いろいろなことにも言えるのではないかと思いました。

そうですね、長きにわたってうまくいくには、この考え方が非常に大切ですね。
考えてみると、「うまくいく」を目指すと頂点を目指しやすく、「失敗しないでいる」を考えると長きにわたっていいことが積み上がっていく感じがしますね。

第26回「結婚がうまくいく方法」の内容もこれに当たると思います。
そう、結婚は長きにわたる関係ですから「失敗しないでいる」ほうが結果的にうまくいくのです。

スポーツをやっている方や、営業でガンガン成績を伸ばそうと思っている方、起業している方…、「頂点を目指してはいけない?」に関して違和感を覚える方もいるのではないでしょうか。

授業のタイトルを見てください。最後に《?》が付いています。

結論から言うと、

です。

一番長期的なものは「人生」です。
これは皆共通です。人生の「頂点(ピーク)」は人それぞれです。
できるだけ後半で頂点を迎えるのが良いと思いませんか。

人生だとお題が大きすぎるのであれば、「結婚」「仕事」「資産」はどうでしょうか。

「仕事」は若い時がピークと勘違いする人がいますが、それは忙しさのピークです。仕事の質のピークを若いときに迎えてしまうと、後は下り坂できついです。

中短期において頂点を目指して良い場合があります。頂点を目指さないといけない場合もあります。頂点を目指すことが良い場合、その理由は…

これに尽きます。「頂点を目指すぞー」といって、それなりにしか力を出さないのは「ごっこ」なので、ここでは省略します。
真剣に頂点を目指したときに、努力、真剣、集中できる状態になります。
スポーツ競技などは最たるものです。スポーツに限らず真剣な競技的なものは全てそうです。
当たり前と言えば当たり前です。「競技」で競い合うわけですから頂点や一番を目指さないほうがおかしいです。でも…

頂点を目指すことの利点はフルパワーを出せることが理解できました。頂点を目指すにはフルパワーが必要なのは言うまでもありません。

■上場を目指し会社経営をして上場達成→その後業績低迷 (ピークは上場時)

【解説】起業社長の真の目的は「お金」。それが満足されるとパワーは出ない。会社は上場したあとの未来永劫(えいごう)の発展が本来の目的(頂点は迎えてはいけない)

■最高の結婚式を目指しゴールイン→結婚式が頂点。その後の生活は頂点後下落、残念な結果に

【解説】結婚式が頂点となる例は少なくない。ラブラブで結婚式を計画している時はそれに夢中。考えなければいけないのは長い結婚生活のこと。「結婚=恋愛の延長」と考えている場合に多い

■入るのに一生懸命、そこが頂点(大学、会社)→入学してからの学びが今後に活きる。入社してからの仕事っぷりが今後に活きるわけだが、入った後に真剣にならない人は人生終盤に失敗に気づかされる場合あり

■メダリスト始め、偉業を成し遂げた人→目的を人生半ばで達成してしまい燃え尽き症候群になる場合あり(目的がなくなる)

 次の目指す頂点(目的)を、今目指している頂点に達する前に用意しておくこと。失敗しないためには長期と中短期を分けて考えるのが大切です。

社会人大学
代表コンサルタント
      桑名 伸

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