
【2025年6月14日号 vol.49】
社会人大学 代表コンサルタントの桑名 伸です。
学校で教えてくれない 社会の授業では、社会の本質を学び、幸せになるための (不幸にならないための)正しい考え方についてお伝えします。
前回の授業で「仕事は言われたことをやること」という考えを持っていると「考えない」癖が付き、大きなリスクになるという内容でした。
ご意見をいただきましたので紹介します。
投稿ネーム:おこと 32歳 女性
相談内容:
考える、考えてやる、言われたことをやる、自分で考えてやる、色々と私なりに社会人になってからの人生と当てはめてみました。
大きな会社に入れば入るほど、上には50代60代の方がたくさんいて、規模も人数も大きいため簡単に考えたことが通らない場合が多いです。そのため、何を言っても無駄、言われたことだけしておけば良い、それよりも安泰、を選んでしまう人がほとんどかと思いました。私もそんな一部かもしれません。
自分なりのストーリーを持っていてもどんなに小さいことを改善しようにも意見が違う年配の方とは話が通じず心が何度も折れました。
自分が何をしたいのか、考えたことを同年代の人と考えて行動に移していける会社が良いのか、上が絶対の会社が良いのか、この先長い人生を改めて考えるきっかけになりました。
投稿ありがとうございます。おことさんは考える生き方をされているが故の、非常に奥が深い投稿内容だと思います。「悩み」に見せかけて(?)「考えるきっかけになった」と、自分で解決するためのヒントというとらえ方をしているのが素晴らしいと思いました。
少し私の意見を言わせていただきますね。
まずは、「これが正解」という答えはないのだと思います。
おっしゃる通り「この先長い人生」ですから、ある時期には正解であり、ある時期においては「不正解」ということが良くあります。箇条書きで私の意見(私だったらこう考えるかな)を列挙します。
■自分の意見が通らないことが本当に問題なのかを一度考えてみる。自分の考えていることが正しいのかを考えてみる。
大きな会社で「安泰」という言葉が使える利益を出している事実があります。自分の考えのやり方がよりよい結果になるエビデンスはあるのか考えてみます。
■50代60代の方がいるのが本当に問題なのか考える。
中年がたくさんいる会社で、安泰を選べる環境があることは実はすごいことなのではないか?…、とその状態が良くないという自分の考えが間違っているかもしれないと考えてみる。
■意見が通りにくいだけですべて通らないわけではないかどうか見極める。
すべて通らないのであれば意見を言えない環境に自分が我慢し続けられるかどうかを考える。
■なぜ安泰を実現できている会社なのかを働きながらよく見てみる。
会社がどういう仕組みで回っているのかがわかったら、自分がその仕組みを作る側(提案を実現させる)のチャンスがどこにあるか、それがないかをしっかり見てみる。
■ある年齢にならないとその権限がない、などがある場合、その時間まで我慢できるかなど、自分の考えと会社の仕組みを照らし合わせてみる。
考えて生きていらっしゃるおことさんへの私の意見ということと、「考えること」を題材にした授業の中の話なので、あえて「考える」ことを細かく列挙しました。これが正解かどうかはわかりません。
私がおことさんの立場だったらまずこのように考え、しばらく時間をかけてから再考し、行動し続けると思います。そのうちに自分にとっての正解が見えてくることが私の場合ほとんどでした。
肝心なのは、イラっとしたり焦ったり感情が動いている時に「相手は間違っていて自分は正しい」という判断をしやすく、間違った方向に行ってしまうことが私はありました。
自分の考えと反対側の考えも感じる余裕を持った方が結果的に正しい判断にたどり着きやすいということを伝えたいと思いました。
反対の考え方を感じたうえで、やはり自分が正しいという結論も、当然ありました。あくまで私の場合は、です。
投稿ネーム:みやんぬ 26歳 男性
相談内容:
初めまして桑名様。私は、藤沢市に移住するようになってから毎月、学校で教えてくれない社会の授業を拝読させて頂いており日々勉強させて頂いております。
今回は、チャットGPTに関するご質問になります。
最近、会社でもチャットGPTに質問をして答えを導き出している上級職の方が見かけられるようになり、考えることを放棄してチャットGPTに頼っているようにしか見えず、今後の社会の仕事はチャットGPTに置き換わるのではないかと危惧しております。
私は、仕事の中で模索して導き出す過程が自身の血となり肉となり人を成長させ人生を豊かにさせると思うのですが、桑名様のチャットGPTに関するご意見を頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。
20代でこの投稿は勇気づけられます。社会の授業もより一層力を入れて参ります。
前回、「なぜ考えなくなるのか」を取り上げるとお伝えしましたが、紙面の関係で次号にて「なぜ考えなくなるのか」「考えないことはどういうリスクになるのか」の授業をしっかり行います。
みやんぬさんの投稿に対してコメントを少しお伝えします。私の友人のコンサルタントが話していた内容です。
◎肉体労働はロボットに取って代わられる。
◎頭脳労働はAIに取って代わられる。
◎感情労働は人間にしかできない。
チャットGPTは感情労働はできないです。
次号で掘り下げます。
社会人大学
代表コンサルタント
桑名 伸
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