現在は正社員。
やりたい活動があるのでパートになって時間を確保したいのですが、子どもが私立高校進学希望。
迷っています。

藤沢市・Aさん(45歳)
藤沢市・Aさん(45歳)

秋山友美
秋山友美

家計や将来についてお子さんと話し合いを

収支内訳

◆月間収入(手取り)

給与 ………………380,000

その他 ……………20,000

◆月間支出

家賃 ………………60,000

保険 ………………12,000

携帯電話代 ………6,000

塾代 ………………40,000

(以上固定費)

変動費 ……………180,000

貯蓄 ………………10,200

◆ボーナス収入

給与 ……900,000

 
◆ボーナス支出

塾代など ………300,000

貯蓄 ……………600,000


◆現在の資産

預貯金 …………8,000,000

学資保険………2,000,000

 

お金の面だけで見ると現在の正社員の仕事を続けた方がよいという結論になってしまうかもしれません。
しかし、Aさんにとって今にしかできないこと、ぜひやりたいことがあるのですよね。
現在は、しっかりと貯蓄ができているAさん。
パートになると手取り収入が10万円下がり、ボーナスもなくなる見込みとのこと。
しかし、減収しても変動費を少し見直せば毎月の収支はプラスを維持できそうですよ。

お子さんが私立高校に進学する可能性があり、授業料の負担が気がかりですが、収入が下がるとなると、その次の年からは「就学支援金」と「学費補助金」の対象に。
下がった翌年から県内私立高校の平均授業料の金額までは補助が出ます。

現状、塾代を毎月4万円支払っていますので、補助金を合わせれば貯蓄の取り崩しはそれほど多額にならないと思います。
大学資金も学資保険と貯蓄で準備できていますので、教育費はなんとかなりそうです。

問題は老後資金ですね。
老後資金を考えるとパートになった場合でも厚生年金にしっかりと加入する働き方を維持してほしいです。
そして、長く働いて収入を得ることも検討してみてください。

幸い、Aさんのやりたい活動は、一定の収入を得られるものだそうです。
定年がなければ、長く続けらますよね。
やりがいを持って働いている親の姿はお子さんにとってもプラスになると思います。
今後も節約は必要になり、奨学金の活動も視野に入れておきたいため、この機会にお子さんと家計や将来のことをじっくりと話し合ってみてください。

秋山 友美

ファイナンシャル・プランナー。
CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。

藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。

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